開咬で上顎前突及び叢生の方の矯正症例
裏側(リンガル)からの矯正治療の最大の特徴は、装置が見えない(審美的)ことです。表側からの矯正に比べ技術的に難しいので、治療の一法として提案できる歯科医院が限られているのが現状ではないかと思われます。
治療前
治療前は、開咬(上下の歯が咬み合っていない)で上顎前突(出っ歯)、叢生(乱杭歯)の状態でした。見えない装置を強く希望されましたので、上下ともに裏側からの装置を選択しました。
治療中「5ヶ月」
治療開始から5ヶ月目です。顎の成長は終了した成人でしたので、上顎前突で叢生量が大きいことから、上下小臼歯4本抜歯のスペースを利用して治療を行っています。前歯群のレベリングがほぼ終了したところです。
治療開始11ヶ月
前歯群を後方へ移動させ、上顎前突と開咬の改善を行っているところです。裏側矯正の場合、ボーイング・エフェクトやバインディングへの配慮、コントロールがとても重要です。
治療終了「17ヶ月目」
治療開始17ヶ月目にて装置を除去しました。叢生、上顎前突、開咬が改善され、適正な咬合、審美的にも問題ない仕上がりにすることができました。
治療内容 | 38才女性 小臼歯の4本抜歯のスペースを利用して開咬及び上顎の前突観を改善した |
---|---|
費用 | 950,000円(税別) |
期間 | 28カ月 |
リスク | 保険適応の治療に比較し治療費が高額になります。 矯正治療中の歯の移動の際、痛みを伴う場合があります。 |