重度の上顎前突している方の矯正症例
上下前歯部の前後的ずれが17㎜もある重度な上顎前突のケースでした。
下顎小臼歯部2本が初診時に欠損しており、前突感をいかに取り除くかが一番の問題点でした。
治療前
上顎の歯列弓が大きく、唇側へ大きく傾斜していて、側貌においても、前突貫が著明でした。治療は、上顎小臼歯2本の抜歯スペースを利用して、上顎の前突を改善することとしました。
6ヶ月目
ミニ・インプラントを固定源に、上顎前歯群の後方移動を行って医るところです。
10ヶ月目
前歯群のさらなる後方移動を上下的なコントロールも加味しながら行っています。
12ヶ月目
上下の前後的なずれ(Over jet)が0㎜(切端咬合)になったら歯軸の調整を行い仕上げました。
治療前
動的治療期間は14ヶ月でした。重度の上顎前突に対して、矯正用ミニ・インプラントを利用することにより、効果的に、しかも短期間での後方移動(リトラクション)を行うことができました。下顎左右第一大臼歯もセラミックによる修復で、適正な歯冠形態にしました。
治療内容 | 32才女性 小臼歯の便宜抜歯を行いそのスペースを利用して上顎の前突観を改善した |
---|---|
費用 | 600,000円(税別) |
期間 | 14カ月 |
リスク | 保険適応の治療に比較し治療費が高額になります。 矯正治療中の歯の移動の際、痛みを伴う場合があります。 |