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第509回 歯が指で動いたら…

 

歯周病で歯が動く場合
歯周病によって歯が動くようになるには、歯肉の出血や腫れなどを繰り返し起こして、骨が溶けて歯を支えることが出来なくなるまで進行した場合です。
いきなり全体的にぐらつくというよりも、特定の歯が他の歯よりもあきらかに動くケースが多いので、虫歯や治療の形跡がないのに他の歯に比べて1本だけあきらかに大きく動く場合は注意が必要になります。

噛み合わせが原因で歯が動く場合
口の中に特定の良く噛める歯がある場合です。
固いものなど食べるときになぜか噛みやすい特定の歯がある場合、
その歯が将来ぐらついてくるかもしれません。
特定の歯だけ良く噛める状態はあまり良い状態ではありません。
強くぶつかる噛み合わせでぐらついてきてしまった時には、
他の歯と同じような強さでぶつかるように歯の形を修正し、
「今より噛めなくする」とぐらつきが治まる場合があります。

 

正常な場合
どんな人でも指で歯を動かせば、僅かに動くのを目で確認できるのが正常な状態です。
少しでも歯が動くと心配になりますが、正常でも0.2~0.3ミリ程度は動きます。
これは目でもはっきりわかる動きです。
歯は骨と直接くっついてはいません。骨の中で歯は「歯根膜」というクッションのような組織に包まれています。
指で歯を押すとこのクッションの動きでどんな人でも少しだけ歯が揺れるようになっています。

☆歯が揺れると気になって触りたくなります。
 歯を舌で押してみたり指でグラグラさせてみたりということをしてしまいがちですが、グラグラする歯を動かすことは骨にダメージを与える危険な行為なので、できるだけ動かさないよう気を付けましょう。
 悪化してしまう前に検査やクリーニングをしておくことをお勧めします。
 歯がグラグラしている方は早めにご相談下さい。

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