第474回 デンタルX線写真
以前、パノラマX線写真という全体が写るレントゲン写真についてご紹介しましたが今回はデンタルX線写真についてです!!
デンタルX線写真は、お口の中に直接フィルムを入れて撮影します。
写真のような器具を噛んでもらうか、フィルムを患者さん自身に指で押さえてもらい撮影するので
奥歯の撮影は少し辛い場合もありますが、撮影はほんの一瞬で終了します!!
パノラマX線写真は全体を大まかに見ることはできますが、画像の精度が乏しいため歯1本単位の状態の把握がしにくいです。そのため、もっと詳しく歯槽骨(歯を支える骨)の状態、虫歯の進行度、歯石の有無などを見たい場合に撮影します。
実際に撮影したデンタルX線写真です。黒く透けている所が虫歯になっています。この虫歯は中から進んでいたので口の中を見ただけでは穴も空いていないし分かりませんでした。 ここまで虫歯が進んでしまうとこの歯を残すのは難しいです。もう少し早く分かっていれば何とか残せる可能性がありました。
治療をした歯が増えれば増えるほど見ただけでは分からない事が多くなってきます。
石井歯科クリニックでは、必要であればお口の中の資料をとらせてもらう事があります!!
その中の一つに『デンタルX線写真14枚法』というものがあります。
デンタルX線写真を14枚撮影し1本ずつ詳しく見ていきます。
枚数が多いのでX線被ばくを心配される方が多いですが、歯科のレントゲンは自然界がら受ける放射線のおよそ40~100分の1程度と極めて少なく安全性が高いので心配いりません!!
撮影は少し大変ですが、お口の中は自分では見るのが難しい場所が多いのでできれば定期的に確認し悪い所があれば早期発見・早期治療をお勧めします。