第464回 味覚のしくみ
高齢化社会に伴い、『味が感じられなくなった』『食事がおいしくなくなった』などの味覚の異常を訴えられる方が増えてきています!!
普段あたりまえのように食事していますが、味覚はどのようにして感じるのでしょうか??
味覚には『甘味・酸味・塩味・苦味』があり生理学的に基本4味と呼ばれています。これに『旨味』を加えて基本5味とする場合もあります。
味覚はこれら5つの要素で成り立っています!!
辛味もありますが、辛味は痛覚で触覚に近く基本5味には含まれません!
味覚は主に舌で感じますが、舌の表面はザラザラしています。そのザラザラしている部分を舌乳頭といいます。舌前方にあるのが『茸状乳頭』・後方側面にあるのが『葉状乳頭』・後方中央にあるのが『有郭乳頭』です。
これらの乳頭に味覚を感知するセンサーの『味蕾(みらい)』が存在します。
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味蕾により感知された情報が味覚神経へ伝達され脳内へ伝わり大脳へ到達し味として感じられます。
味覚を感じるのは舌だけと思われがちですが、味を感じる味蕾は舌だけでなく軟口蓋・口蓋垂・咽頭・喉頭にも分布されています。なので、入れ歯の方は食事があまりおいしく感じられないと言われます・・・
さらに味覚は嗅覚とも関連しています。風邪を引いたりして鼻がつまると味覚を感じにくくなる事があるように、味覚と嗅覚は切っても切れない関連があります!!
味覚が感じられなくなると食欲も無くなり低栄養の原因にもなり全身状態にも関わってきます。
味覚はおいしく食事をとり、生活を楽しむためにとても大切な要素です!!