第320回 妊娠中のお口の状態
妊娠中は虫歯が悪化したり歯ぐきから出血しやすくなったりと、歯のトラブルが起こりやすくなっています。
昔は「赤ちゃんにカルシウムを取られるから」と言われていましたが、実はつわりの時に歯磨きが満足にできていなかったり、安定期以降1日に何回も食事をして歯が汚れやすくなるというのが一番の原因と言われています。
また、妊娠中はホルモンの分泌が変化するため唾液に粘りが出て食べ物が歯につきやすい、口の粘膜が充血し歯肉炎になりやすいことも原因といえます。
歯のトラブルを防ぐためには、歯磨きをきちんとすることが何よりも大切です。
毎食後に磨くことが望ましいのですが、つわりでどうしてもつらいという人は1日1回でもいいので時間をかけて丁寧に磨いてください。
出産後はホルモンの分泌も戻り、口腔内の充血も自然に治ってきますが、歯肉炎や虫歯を悪化させてしまうと後々まで治療が必要になる事があります。
妊娠中に一度、歯科検診を受けておくことをおすすめします(^O^)/