第90回 診療ナビゲーション・・・⑫(歯ぐきが腫れた2)
前回、Aさん、Bさんが同じような腫れ方でしたが、診断の結果、全く違う原因であることがわかりました。
今回はその治療経過を報告します。それぞれの治療は・・・
Aさんの場合:
歯肉を切って、直接膿を出しました。
記写真より一週間が経過すると腫れていた黄色丸の部分は
腫れも引き、処置後の傷跡も
きれいに治っているのがわかります。
(10日後)
Bさんの場合:
詰め物を取り、神経の中(歯髄)から根の先にある膿を出し、薬を入れました。
上記写真より一週間が経過すると腫れていた黄色丸の部分は
神経(歯髄)を処置し、腫れが治まったことから、やはり、原因は根尖にあったようです。
歯肉の切開は行っていません。
その後、かぶせがセットされる予定です。
Aさん、Bさんそれぞれ見た目では同じような症状、腫れ方をしていましたが、レントゲン撮影により原因が全く違うため、治療方法も異なるものとなりました。
歯茎が腫れた場合、歯の周囲に問題がある場合と、歯の中に問題がある場合があります。
どちらも、進行すると歯を支えている歯槽骨が吸収して、最悪の場合、抜歯になるケースもありますので、歯茎がおかしいな?と思ったときは、かかりつけの医院で診てもらうことが大事かと思います。
どちらも、進行すると歯を支えている歯槽骨が吸収して、最悪の場合、抜歯になるケースもありますので、歯茎がおかしいな?と思ったときは、かかりつけの医院で診てもらうことが大事かと思います。