歯を削る治療をした場合
歯の表面はエナメル質に覆われかなり硬いですが、内部はというと・・・表面に比べると強度はなく、神経が通っている穴が無数に空いています。とてもデリケートな場所なので、むし歯等の治療で歯を削った場合強い刺激を受けたことで神経が過敏になり、なっている時期でもあります。菌に侵された部分を削った後、歯は神経が近くなったこともあり口の中の刺激が削る前よりすぐに伝わり、今まではなかった普段の生活の中で歯がしみる!と感じやすくなることがあります。
また削られた刺激で歯の内部が炎症を起こし、痛みを感じやすくなることもあります。
治療直後のしみたり痛みに関しては少し様子をみることが多いです。それは少し時間をおくと刺激から守るための第二象牙質(修復象牙質)が形成されてくるからです。
どういうことかというと、象牙質まで菌に侵され歯を削ったとしても神経が生きている部分なら歯の状態の程度にもよりますが、歯は神経を守ろうとして神経を囲むように新しい象牙質をつくり再生するのです。これを第二象牙質といいます。
今まで健康だった歯の時には何もなかった不快感がまとわりつくと、今すぐなんとかして元の状態に戻ってほしい!とおもうかもしれませんが、歯の状態や個人差もありますが数週間~1年ぐらいまで、そのうち自然にしみなくなってきます。 しかし場合によっては神経が思ったように回復しない場合もあります。その場合はしばらく時間をおいたとしてもしみるのが治まらなかったり、症状が悪化して痛みが増したりするなどの症状があるのでその都度相談してください!
菌が内部へ進行すればするほど第二象牙質ができ自己治癒力で再生する確率は減ってきますし、神経が死んでしまっていたら不可能です。 ご自分の歯で美味しく楽しく食事するためにも、ご自身の体の健康のためにも、歯を削らないですむよう普段からの歯のブラッシングやフロッシングをしっかりし、歯医者でのメンテナンスで取り除けていない歯垢を定期的にとり予防することをおすすめします。