歯根破折
『歯根破折』とは、歯の根が折れて(割れる)しまうことです!歯ぐきの中に埋まっている歯の根っこが歯ぐきの中で割れてしまう状態の事をいいます。
歯ぐきの中で見えない部分のため気付かない事もあり、物をかむと違和感、痛みが出たり、腫れたりしてから気付くことが多いです。
この写真の方は奥から3番目の歯がかむと違和感があるのと膿が出るとのことでレントゲンを撮ると根の周りの骨がとけていました。
被せを外してみると・・・
歯の根が割れていました。この状態ではもう歯を残すことは難しいので抜くことに!
根が完全に真っ二つに割れていました!!
割れる位置によっては根を残せる事もありますが縦に割れてしまった場合は根を残すことができません。
『歯根破折』が起こることは意外と多く、『虫歯』『歯周病』に次いで歯を失う原因第3位です!!
歯根破折になる歯の多くは虫歯治療で神経をとった歯です。神経をとった歯は栄養分や水分が届かず脆く折れやすくなります。
歯は何度も治療を繰り返すたびに弱ってしまい歯根破折になりやすくなります。
歯根破折を防ぐには、虫歯ができてしまった場合はなるべく神経をとらなくてすむよう初期の段階で治療することです。
既に神経をとった歯がある場合は歯に強い力がかからないようにすることです。特に歯ぎしり、食いしばりをしている方はマウスピースを使用してみるのも良いと思います。
その他にも歯の根が割れにくい材質の土台を入れる方法もあります。
そして、まず一番は虫歯にならない事!毎日の歯磨きや、虫歯になりにくい食生活です!
クリ―ニング、定期検診も行い日頃からケアしていくことをお勧めします♪