第592回 矯正治療の術前術後
最近矯正治療をされている方をよく見かけませんか?
歯並びにコンプレックスがある方は多くいらっしゃると思います。
当医院でも矯正治療をされている方は、年齢も様々ですし、女性だけでなく成人を超えた男性の方もいらっしゃいます。
一概に矯正治療といってもいろいろな装置があり、歯の動かし方も人それぞれなので、長年歯並びに悩んでいる方は、気軽に歯科医院に相談していただきたいと思います。
この方は20代の方で、主訴は「最近歯並びがさらに悪くなっている気がする」
といった内容でした。
前歯の叢生が強く見た目だけでなく、前歯で噛み切る事が難しい状態でした。
検査をして、小臼歯の4本抜歯が必要でした。
また親知らずが上下左右あり、奥歯を押している状態だったので親知らずも4本抜歯が必要になりました。
親知らずの抜歯は治療中でも可能だったため、治療中に抜歯をしました
ブラケットをつけている術中の写真です。
術中は痛みもあり、ワイヤー交換をした時などは食事もしにくくなります。
この方はうどんが食べやすかったそうです。
約2年の矯正期間を経てとてもきれいになりました。
今まで咬合していなかった糸切り歯もきちんとあたるようになり、前歯で噛み切る事もできる咬合になりました。
矯正をして良かったと言っていただけて、私もとても嬉しかったです。
矯正治療をされた方は、装置を外した後そのままにしておくと後戻りしてしまうため、後戻り防止の装置を使用していただきます。
また矯正終了後も3ヶ月に1回のペースで定期健診を受けていただくことを、お勧めしています。後戻りをしていないかのチェックをしますので、しっかりいい状態をキープしていけるようにしていきましょう。