第586回 矯正後の後戻り防止装置 可撒式
以前矯正の後戻り防止の装置について固定式の物をご説明しました。
今回は当医院で使用頻度の高い、後戻り防止の装置で可撤式の物をご説明します。
矯正治療で歯を動かした後に使用する物を、後戻り防止の装置=リテーナーと言います。
リテーナーを使用しないと、矯正治療で歯をきれいに並べても歯は元の歯の位置に戻ろうとします。
それを防ぐためにもリテーナーの使用はとても大切になります。
可撤式のリテーナーの良いところは、固定式の物よりも清掃がしやすく虫歯や歯周病になりにくいところです。
自分の意思で取り外しができるため、人前で話をする時などは外してしまえば何の不自由もありません。
しかし自分での管理ができるため、装着時間が短いと後戻りしてしまい装置がはまりにくくなります。
また紛失の原因にもなりやすいです。
ホーレーリテーナー
赤色の部分は上顎の歯茎の部分を覆っています。
歯の噛む面は覆われていないため、矯正治療終了後の奥歯の噛み合わせがしっかりしてきます。
前歯はワイヤーで固定されているため、動きにくいとされています。
似たタイプのもので奥歯の全体までワイヤーがあるタイプの物(ベッグリテーナー)もあります。
透明のアクリル樹脂でできているため、目立ちにくいのが特徴です。
噛む面までしっかりと覆われているため、噛み合わせなどが変わることはありません。
マウスピースとしても良くしようされています。
歯をしっかり覆っているため、この装置を使用してホームホワイトニングをする事もできます。
様々なリテーナーの種類があるため、どの装置を使用するかは矯正治療後の歯並びで院長が決めていきます。