第581回 インプラントセミナー
先日京都までインプラントのセミナーに行ってきました。
JACIDという院長が所属している日本口腔インプラント学会認定研修施設の勉強会でした。
そこでは歯科インプラントの変遷やカウンセリング、オペの術前準備などのお話を詳しく聞かせていただきました。
またインプラントのメインテナンスの話も聞く事ができ普段の診療へのモチベーションアップにつなげる事が出来ました。
インプラントは外科手術をしフィクスチャーという歯の根のかわりになる人工歯根を埋め上にかぶせを入れて使用します。外科手術ですので患者さんの負担はとても大きいものになり治療期間も数カ月かかります。そして完成をした時がゴールだと思いがちですがインプラントのスタートはここからになります。インプラントは人工の素材ですが天然の歯と同じようにケアを怠れば歯周病になるのです。
歯を失った原因が歯周病であったり、現在歯周病になっている方は特にリスクが高くなります。家での清掃、歯科医院での定期的なメインテンスが必要になります。
インプラントは、天然歯の周りの組織よりも栄養血管が少なく、炎症に対する抵抗性が極めて低い特徴があります。そのため、インプラント周囲炎が起こってしまうと、インプラントを支える骨の破壊が急速に進みやすい傾向にあります。また、歯周病と同様に自覚症状が出にくく、痛みや腫れを感じたときには重症化していることが多く見受けられます。
家で出来ることは歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどを使用したブラッシングです。炎症の原因になる物を徹底的に排除できるような習慣を身につけ予防できるようにしましょう。
残念ながらインプラントの歯周病になってしまった場合は歯肉の腫れや、出血、膿が出てくるなどといった症状が出てきます。何かそういった症状が感じられるようになったら早急に医院のほうで処置をしていくことが大切です。