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第63回 後戻り防止装置(リテーナー)って???

今回は、普段あまり触れられることのない矯正治療が終了した後の話をしてみたいと思います。

歯並びの異常、咬合(咬み合せ)が気になり歯科医院の門を叩き、1~2年かけて、やっと装置をはずす時がやってきます。ところが、装置をはずしてそのままですと、歯牙の後戻り(リラップスという)という大問題に直面します。そこで、後戻り防止装置(リテーナー)を装着して頂かなければいけません。

リテーナーには、多種多様なものが存在します。各装置には、一長一短あります。装置の特徴を理解した上で、使い分ける必要があります。

下記の当クリニックの症例で、さまざま存在するリテーナーの使い分けに関する一法をご提示させて頂きたいと思います。

図Aが、矯正治療の動的治療終了時の下顎咬合面観です。図Bがリテーナー装着時です。ホーレータイプと呼ばれる最も頻用される可撤式(取り外し)のリテーナーの一つです。

図Cが上顎咬合面観でホーレー装着時が図Dです。歯牙の裏側は床(レジン)でガードし、前歯部分の唇側(表側)はワイヤーにして、サンドイッチした状態で歯牙を動かなくしています。

奥歯(臼歯)の外側もワイヤーでガードしたベッグタイプと呼ばれるものも使用頻度は高いです。臼歯部をフレキシブルにするか否かでホーレーとベッグを使い分けします。

ホーレーの前歯部分のワイヤーを審美的な材料にしたのが、図E,FQCMリテーナーです。前歯唇側部分の保定力がワイヤーに比べると若干劣りますが、成人の方には見栄えが良いので頻用されます。

次に図G,Hは、歯牙の裏側をワイヤーで固定したフィックスタイプの保定法です。可撤式装置のような着脱は不必要ですが、清掃性という面から言うと疑問符のため、私はあまり使用しません。ただ、歯牙の裏側に貼り付けたワイヤーが取れない限りリラップスは絶対おきませんので、安心なリテーナーとも呼べます。

図I,Jは上顎の前歯部分の裏側をワイヤーで固定した保定方法です。可撤式のような大きな装置ではありませんので患者さんにとっては受け入れやすい手法といえます。欠点は、やはり自浄性(汚れが残りやすい)が悪い点です。

次の図Kは別の方ですが、矯正治療終了直後です。図Lインディビジュアルリテーナーと呼ばれている可撤式の透明なリテーナーを装着したところです。

特徴としては、透明ですので審美的には良好です。咬合面(咬み合わせの部分)を覆うタイプですので、ホワイトニング(漂白)を同時にできます。床がホーレーやベッグより小さいので装着感も良好です。

図Mが矯正治療終了直後、図Nが装着時です。インディビジュアルリテーナーの欠点としては、咬合面をリジッドに固定していますので、生理的な歯牙移動を阻害する側面があります。自然挺出は期待できないです。

図O、P、Qは透明な咬合面を覆うタイプのリテーナーですが、インディビジュアルリテーナーより若干厚みのあるストレートライナイー、アクアトレーというタイプの装置です。

歯牙の微妙な後戻りを補正することが可能な優れものの装置です。リテーナーとしてだけでなく、症例によっては、矯正装置として使用することも可能です。

次に、図R,S、T、U、Vの上顎に装着しているのがスプリングリテーナー(可撤式)の進化型のリテーナーです。歯牙の前側(唇側)と裏側(口蓋側)をレジンでガードし、押さえ込んで歯牙の移動を防止しています。

ワイヤーをコーティング処理することにより、審美的にも良好な装置に仕上げることが可能です。装置自体がコンパクトであること、可撤式ですので、清掃性は良好、そして軽度なら、後戻りした歯牙の補正も可能ですので、当クリニックでは頻用しているリテーナーの一つです。

また、図W,Xのようにインディビジュアルリテーナーを若干アレンジすることにより、ワイヤーを組み込んで、軽度であれば、選択的な歯牙の移動を行うことも可能です。

その他、上下一体型の図Y、Zポジショナーも時には使用します。ホーレーやベッグと併用して使用して頂くことが多いです。

上下一体型の装置(FKO,バイオネーター、フレンケル、ビムラー・・など)を先人たちが数多く考案してきましたが、なかなか長時間装着して頂けないのが現実です。

装着してもらえばもちろん効果はあるのですが、上下の顎が固定された例えていうなら”ギブスを入れている状態”ですので、使用感はとても悪いです。会話はもちろん不自由ですし、呼吸すらしにくいという方がほとんどです。

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ですから、上下一体型の矯正装置は、長期間使用するのは、私の経験上現実問題としては不可能と感じています。別の装置との併用という手法をとっています。

ポジショナーもいくつかタイプがあるのですが、図Zのタイプは、咬みこみ訓練を一日20分前後して頂く用のダイナミック・ポジショナーです。

上記で紹介したものの他にも数多くのリテーナーが存在します。使い分けとしては、患者さんの要望、ライフスタイルを一番に考慮して、装置の特徴を十分押さえた上での決定になります。各種存在するリテーナーに関する知識が歯科医サイドには求められます。

”歯牙は後戻り必ずする!”という前提で、必ず何らかのリテーナーが必要です。動的矯正治療を行ったのと同じ期間装着するのが目安となります。その後も、可能ならば、夜間だけの装着を行うよう指導させて頂いています。

私たち歯科医サイドとしては、矯正治療の延長上に保定が存在することを認識し、保定期間の重要性を常に念頭において、知識、スキルの習得に研鑽しなければいけないと感じています。

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