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第3回 矯正治療は、いつ始めるの?・・・②

 歯医者さんに行って、歯並びの相談をした時に、

「様子をみましょう」と言われた経験はありませんか?
これは、そこの歯医者が治療拒否をしたことになります。
治療を遅延することは罪悪と考えます。初期のガン患者の治療を遅延すれば、犯罪と同じです。

 前回は、「矯正治療は、できるだけ早い時期に始めた方が良い」、という話をしました。 なぜなら、治療の選択肢が増えるからです。具体的には、顎の成長をコントロールできるので、顎を大きくしたり、逆に、 顎が大きくなりすぎるのを抑制したりできます。歯列不正は、悪くなってから治すよりも、悪くならないようにするほうが、 断然簡単です。そして、何よりほとんどのケースが歯を抜かずに治療できます。
また、低年齢児から口腔を管理をすることは、患者さんの意識を高めることにもつながり虫歯等の予防にもつながります。

下記の2例は、日頃診療をしていてよく目にする典型的な症例です。お母さんから指摘 されることもたびたびです。すぐに矯正治療にとりかかることが、将来重症の歯列不正になるのを防止することができます。治療は、1~2ヶ月もあれば終了します。

歯並びというのは、ある日突然悪くなるのではなく、 少しずつ、確実に重症になっていきます。ですから 悪くなり始めは、本人、もしくは、親御さんが発見することが大半です。 

前歯1,2本が萌えたときに「おかしいな」、と思えばその時が治療の 開始時期です。

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