デンタルQ&A
チタン新時代男性 30代 2006/03/30
- Q
- 初めまして、大阪で技工所をしています。
先生は、チタンに対するどのようなイメージをお持ちでしょうか?私の技工所では、適合の良いチタン補綴をお勧めしております。健康ブームでチタンは、患者様にもかなり知られるようになり、生態親和性の良さ、そして比重の軽さからインプラント上部構造にも利用可能になりました。
当然ですが、審美性も損なわないようにセラミック又は、ハイブリットで前装することも可能です。是非ご検討頂けますようよろしくお願いします。
郵便番号584-0005
大阪府富田林市喜志町3-1268-1
白菊ビル2F
中矢デンタル 中矢敦三
TEL.FAX0721-26-32 - A
- 当医院の場合、デンタルIQの高い方に対しては、クラウン・ブリッジは、メタルフリー(オールセラミック)を推奨しております。
インプラントの上部構造に関しても、審美面を考えますと、ジルコニア・アバットメント等を使い、クラウンもメタル・フリーを基本にしています。
但し、金属床に関しましては、チタンは、捨て難いので、ケースによっては、使用しています。
骨がない女性 40代 2005/05/23
- Q
- 5年ほど前から、下の両側奥歯に入れ歯をいれているのですが、調子がよくありません。
硬いものは全然咬めませんし、入れているだけでも痛くなります。10㌔近く痩せました。
行きつけの歯医者さんでは、インプラント治療をしているのですが、”あなたの場合骨が少ないのでできない。止めたほうがいい!”と言われました。
このまま入れ歯を入れ続けることは苦痛で耐えられません。
なんとかインプラント治療はできないのでしょうか? - A
- ”骨がないのでできない”と言われたとのことですが、骨量の不足を補う骨の造成ができる時代になってきました。
骨量よりも、既存骨の骨質やヘビースモーカー、重度肝疾患などの全身的な問題でインプラント治療を断念せざるを得ないケースはあります。
診察していませんのではっきりした返答とはいきませんが、”骨量が少ない”という理由だけでインプラント治療を断念しなければならない、ということは、まずありえません。
”インプラント治療をしている”と掲げている歯科医院が増えてきましたが、骨量が十分ある症例だけを選んでやられている医院もあると思います。
セコンド・オピニオン(別の歯科医の意見を聞く)も、一考かと思いますが・・・。
症例数、システムのバリエーション、ケースプレゼンテーションの豊富さ等がスキルの目安になると思います。
骨の造成について男性 50代 2005/02/28
- Q
- 骨のないところへインプラントが出来るとパソコンで見ましたけど
骨が出来る様に移植するのですか?
治療期間はどのくらいで治療出来るのですか?
骨がないとインプラントは出来ないのですか?教えてください。宜しくお願い致します。
- A
- インプラント(人工歯根)治療についてのご質問ですが、長期安定のためには、太くて長いインプラントを埋める必要があります。
必要な骨量が不足している場合は、骨の造成を行うことは可能です。造成する部位や必要とする骨の量にもよりますが、大きくは、自家骨、他科骨、人工骨の3種類があり、3者を混合して使用することが多いです。
自家骨は、採取部位の制限や外科的浸襲の問題、採取できる骨量に限界があることなどからあまり利用されなくなってきています。他科骨、人工骨の混合補填剤でも、自家骨のみによる補填と遜色ない、という臨床結果が出ています。他科骨、人工骨にもいくつかの種類があります。特に、人工骨に関しては、現在どんどん新しい材料が開発されてきており、今後骨補填材の主流になることは間違いありません。
治療期間に関してですが、治癒を促進するPRP(多血小板血漿)を使用した場合で、骨造成のために約6~8ヶ月が目安です。その後インプラントを埋入します。骨の造成と同時に行う場合もあります。
”骨がないとインプラントはできないのですか?”とのことですが、どの程度、どの場所に不足しているかで、治療法が何通りか考えられます。
骨があるかないかも問題ですが、それよりもご本人の骨質が重要です。骨質が非常に悪い方がたまにおられます。あるいは全身疾患の問題で、インプラント治療ができない場合もあります。術前のレントゲン等の診査で、骨量とともに骨質のチェックをします。
インプラント治療に精通した歯科医院何軒かで相談してみてはいかがでしょうか?
入れ歯でない方法はないのですか?女性 40代 2004/10/22
- Q
- はじめまして。
私は関東地方に住んでいるのですが、先生のHPの情報量の多さと、暖かさの伝わる内容には、びっくりしているとともに、会ったこともない先生の誠実さを確信しました。そこで、この先生なら親身に答えてくれると思い、質問させていただきます。
先月、ぐらぐらだった左上奥歯2本を、抜きました。”入れ歯になります”、と担当医に言われたのですが、他に方法はないのでしょうか?この年で入れ歯、と聞いただけで、ぞっとします。
インプラントというのを聞いたことがあるのですが、可能なのでしょうか?
回答の程お願いします。 - A
- 当HPへの率直なお褒めの評価、本当に有難うございます。
今後も、患者さんの視点にたって、当医院や歯科に関する情報提供を可能な限り、していきたいと思っています。ご質問に対する回答ですが、上の奥歯を2本抜歯したということですが、さらに後ろには、しっかりした歯はあるのでしょうか?
もし歯牙があれば、橋渡しをするブリッジができる可能性があります。後方に歯牙がないのであれば、担当医が言うように、入れ歯を作成するのが一般的ですが、インプラント(人工歯根)による治療という選択肢もあります。
インプラントは、顎の骨が十分あるところに埋め込まないと、長期的な予後は望めません。上顎の後方部は、骨の高さ、幅ともに不十分な場合が多いので、骨作りが必要な場合もあります。
インプラント治療に精通した歯科医院で相談されてみてはいかがでしょうか?
ほとんどの方、ほとんどの場所へのインプラント治療が可能な時代になってきましたが、全身疾患の問題や顎の骨の性状から、禁忌という方もおられます。
入れ歯への抵抗感が強いのであれば、何人かの歯科医の意見を聞いてみるのが得策と思われます。
ご自身のことですから、自分でもあらゆる方面から情報を入手して頂きたいものです。
インプラント矯正を勧められたののですが・・・女性 20代 2003/08/29
- Q
- 私は、いわゆる出っ歯で、昔からコンプレックスがあります。近くの大学病院の歯科を受診したところ、インプラント矯正をすれば、1年くらいで治療が終わると説明されました。
できるだけ短い期間で治療を終えたいのですが、インプラントを顎に埋め込む矯正というのは、危険ではないのでしょうか?
- A
- インプラントを利用した矯正治療というのが、ここ数年急速に普及してきました。治療期間の短縮と、絶対的なアンカー(固定源)が得られることから、歯牙の移動方向のコントロールがしやすい、など多くの長所があります。
短所としては、外科処置を伴う、という点です。ただ、インプラント治療自体は、現在では安全で確立されたといってさしつかえないレベルに達していますし、矯正治療専用のインプラント体も数多く発売されていますのでリスクは、ほとんどないといえます。
インプラント治療と矯正治療の両方に熟知した歯科医なら、特に問題はない治療法といえます。出っ歯タイプの矯正治療に、インプラントは、特に有効に利用されています。
インプラント矯正について女性 5歳以下 2003/06/04
- Q
- 歯茎にビスをうつインプラント矯正を考えています。CTを撮ったところ、大臼歯部を圧下させるには、骨の厚みが少し足りないかもと言われました。歯をゆっくり動かしていけばいいような気がしますが、やはりインプラント矯正は無理でしょうか?
自分で調べたら、上顎洞と歯根の間に余裕がない人のためにサイナスリフトという上顎洞挙上術という手術があるらしいのですが、これで問題は解決するのでしょうか?
普通は、インプラント歯根を打つ人がその部分の歯を抜いてから臨むらしいのですが、私は、奥歯1本だけ抜く予定です。(親知らずを代用予定です。)
- A
- インプラントをアンカー(固定源)にした矯正は、最近の流行といえます。動かない絶対的なアンカーが得られること、従来の方法では動かせない方向への歯牙の移動が可能であること、治療期間が短縮できることなどから頻用されています。私も症例によっては、積極的に利用しています。奥歯の圧下にはインプラントは、とても有効な方法です。
サイナスリフトは、インプラント治療には欠かせない治療の選択肢です。安全性、成功率からいってもほぼ問題なく確立されており、上顎洞までの距離が不足している場合にはよく行われる方法です。
上顎洞側に骨添加してからであれば、矯正治療時の歯牙の圧下量にも余裕ができます。顔面高(顔の縦の長さ)を小さくできます。インプラント矯正もサイナスリフトも現在では、日常的に行われている治療ですので、リスク要因はほとんどないといえます。
インプラント治療はどんな状態でも行えるのですか?? 5歳以下 2003/02/10
- Q
- インプラント治療は、どんな状態の歯でも行える治療なのですか?1本あたりの料金はいくらになりますか?
- A
- インプラント治療についてですが、インプラントとは、人工歯根のことをいいます。素材は、金属(チタン)で、顎の骨の中に埋め込みます。ですから、不幸にして歯を失った部分に、インプラントを埋め込んで、人工の歯を作ります。
1本だけ埋め込むこともあれば、総入れ歯をしている方で、1本も自分の歯がない場合でも、10本以上埋め込むことも行えます。インプラント治療の成否を決めるのは、顎の状態が一番重要です。十分な骨の厚み、高さ、硬くないと、太く長いインプラント体が埋め込めません。釘を木に打ち付けることを想像してみてください。太く長い釘をしっかり打ち付けたい場合、木の材質が硬く、大きな方が良いということです。顎の骨が軟弱で、十分厚みがない場合は、インプラント治療はできません。
インプラント治療に適した骨かどうかは、レントゲンを撮ればわかります。治療費についてですが、健康保険外になりますので、治療費には、かなりばらつきがあります。インプラント体を埋め込む治療費が、1本20万~30万で行われている歯科医院が多いと思いますが・・・。
インプラント治療についてなど女性 20代 2003/01/05
- Q
- 変色している歯のことですが、根があるかどうかですが、多分無いと思います。以前に歯科医院に行った際に神経はすでに無いと言われたのですが、それが、<根>でしょうか?
変色している歯の裏側に穴を開けて、ホワイトニング剤を含ませた脱脂綿を何週間か入れ替えたりして、治療したことがあるのですが、はっきり言って何の効果も出ませんでした。通常何日(何ヶ月)ぐらいで治療が終われるのでしょうか?その間、日常生活に支障はないですか?
- A
- 神経を取った歯へのホワイトニング処置を行ったようですが、正直いって、時間をかけてもあまり効果があがらない場合がほとんどです。神経がある歯のことを、”生活歯”といい、神経を取った歯のことを、”失活歯”といいます。
大きな虫歯になってしまった場合や、外傷により顎の骨から歯の中へ入る神経や血管が切れた場合、失活歯になりますが、歯の根まで取るわけではありません。
失活歯になると、歯の中には栄養がいかない”死んだ歯”になりますので、経年的に変色してしまいます。歯の根があれば、差し歯にすれば良いですし、歯の根を抜いてしまっているなら、インプラントになります。
審美的には、どちらの方法でも満足のいく結果になります。治療中は、仮歯を装着しますので、”歯が一時的にない”といった心配はいりません。
治療期間は、差し歯であれば、歯の根の中の治療に問題がなければ、3,4回(週1の来院で1ヶ月)もあれば十分です。インプラント治療の場合は、まず人工歯根を顎の骨に埋め込んだ後、顎の骨とくっつく3、4ヶ月を待ってから差し歯を作るのが一般的な治療法です。(約1ヶ月)
インプラント治療について女性 5歳以下 2002/12/08
- Q
- 私は、幼い頃に前歯をなにかに強打していらい、1本だけ色が変色しています。(黒く変色)いくつかの歯科医院に御相談し、実際治療していただいたのですが、全くといっていいほど改善されていません。
笑うと、左前歯が気になり、大口を開けて笑うことができません。どうやら、すでに神経が死んでいるようなのですが、こういった場合、やはりインプラントを行う他方法はないのでしょうか?それで治るのであれば、治療をお願いしたいと思うのですが、保険も効かない事ですし、費用面の不安と、やはり信頼できる先生にお願いしたいと思い調べております。
- A
- ”前歯の変色が気になる”とのことですが変色している歯に、根はあるのでしょうか?根があって、その根がしっかりしていれば、差し歯にすれば、周囲の歯と見分けがつかないほどきれいに仕上がります。
インプラント、というのは人工歯根というくらいで、歯の根がないところへ新たに歯をつくる治療法です。ブリッジ(両隣の歯とつなげて歯のない真ん中に歯をつくる)や入れ歯にせざるを得ない場合に、単独で、歯の根の代わりに金属の心棒を顎の骨の中に埋め込んで、差し歯をつくる治療法です。
前述しましたように、ご自身の根を利用できるのか?もしくは、歯根はその部分に既にないのか?によって治療法が、全く異なります。費用については、単なる差し歯であれば、保険の効く白い歯(材質はプラスチックで、3割負担の方で約7000円)もありますが、経年的に若干の変色があります。変色もなく、強度的にも良い材料となると、セラミックの使用になりますので、自費になります。セラミックの被せにも何種類かあり、一長一短あります(当医院では50000円~80000円で行っていますが、医院によってかなりばらつきがあります)。インプラント(人工歯根)治療については、顎の骨の状態を診させて頂かないと詳細はお話できないのですが、材料、術式が数種類ありますので、100000円~300000円の範囲とどうしても高額な治療費が、発生してしまいます。もし、来院頂ければ、もう少し詳細な話しができると思うのですが。。。???
インプラントになるのでしょうか?女性 60代以上 2002/09/29
- Q
- 私は、今差し歯が何本かあるのですが、歯茎との境目の色が気になっていて、だんだんと不自然になってきています。
歯茎が黒くなってきて、特に前歯は笑えないくらいひどいのですが、このまま放っておくと色素がひどくなる可能性がありますか?早く治療した方がいいですか?以前治療した病院は、とても痛みがひどくて先生もお忙しいのかなかなかゆっくり話をさせてもらえませんでしたので、他に良い病院があれば、教えて下さい。
どのように病院を選んだら良いでしょうか?また、見えない奥歯は何本か抜けており、これもどうしようかと悩んでいます。
- A
- まず、歯茎が黒いとのことですが、差し歯の金属の部分が透けて黒く見える場合と、差し歯の根に挿している金属の一部が溶出して歯茎に溶け込んでいる場合とが考えられます。前者の場合、差し歯をやりかえれば元通りになります。
後者の場合は、レーザー等による病的歯茎を切除して、歯茎そのもの再生、腑活化を促進する処置が必要になります。術前、術後の処置部位の感染などへの配慮も必要になってきますので、口腔外科や、歯周病の外科処置に熟練した歯科医を選ぶ必要があります。
かかりつけの歯医者さんと、あまり話ができないとのことですが、治療前のインフォームドコンセントは、時代の流れからいっても常識です。じっくり、しっかり相談になってもらえる歯医者さんが大前提です。
インプラントについては、種々の方法がありますので、選択肢の一つとして考えられたらいいと思いますが、高齢ですので、全身的な疾患をお持ちでしたら、十分考慮する必要があります。