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第239回 論文掲載の反響

歯科専門の総合学術誌である「ザ・クインテッセンス」の2016年2月号に特集として私の論文が掲載されてから1ヵ月余りが経ちました。
歯科界の各方面からさまざまな反響(ご意見、感想)を頂いています。遠方での講演依頼や各社からの執筆依頼、取材依頼等多岐に渡ります。

中でも、同業の歯科医からの論文の詳細な内容や臨床術式を教えてほしいとの問い合わせが最も多いです。可能な限り返答はしていますが、なかなか文面では語りつくせない事や誌面のボリュームの関係上限界があります。いずれは書物にできればいいかな?とも思ったりしています。

先日の日曜日は、私が主幹している歯科医のスタディーグループODC(Okayama Dentists Club)の実習付きのサブ例会を会員限定で私が担当して行いました。テーマはRPD(Removal Partial Denture:可撤性局部義歯)でした。”噛める義歯””残存歯に優しい設計のポイント”についてレクチャーと模擬症例による設計実習を行いました。予定時間を大幅にオーバーしたのですが、参加者からは、目からうろこの内容だった!と多くの声を頂きました。定説とされている義歯設計に関する事項が、実は間違って欧米から輸入されていることをエビデンスベースでお話しました。

”学生時代は義歯について教えられ、卒業すると、インプラントをしなさいと教えられる”そんな風潮に違和感を感じています。インプラント治療ができない患者さんが多くいます。というより、インプラント治療がプランAで局部義歯はプランBなのでしょうか?と問いたい!義歯作製の際、行うべき事項を十分理解し前処置を行っているのでしょうか?私見ですが、ほとんどの歯科医が、局部義歯に関する理論を間違って頭に刷り込まれています。いずれは総義歯へ移行するよね、といったイメージではないでしょうか?”噛める義歯と残存歯の保全の両立は間違いなく可能です!”それなりのことをわかって行えばという条件付きですが・・・。

インプラント治療が理想像のように普及している昨今ではありますが、”欠損補綴の王道は、間違いなく「義歯」です!”声を大にして言いたい。局部床義歯の勉強をもっとしましょう!特に若い先生にはして頂きたいです!

ところで、最近スタッフとの関係が少しぎくしゃくしています。思ったように動いてくれない、私からすると、現状に満足しチャレンジ精神に欠けると見てとれます。現状に満足せず、改善点を掘り起こし、必要とあらば、新しい取り組みを行っていかなければ!と思っています。

歯科業界は日進月歩です!新しい情報のインプットは必要不可欠です。新しいマテリアルによる高品質を求めた治療システム導入に向けたパンフレットや「高度かかりつけ総合歯科医院」を目指すべく一口腔単位の包括治療に同意頂けるよう保険治療と自由診療の違いがわかるコンサル用のパンフレットを私が作成中です。カウンセリングについても私が主導的に行い、スタッフに自ら何かしら感じて行動してもらえばと思っています。

今日はお気に入りのカフェで、英語論文の抄録、学会機関紙への投稿論文の作成、依頼講演のスライド作りに明け暮れていました。今月の残りの休診日は東京、名古屋、福岡への出張、スタッフの結婚式への参加、そして当クリニック主催の2016年度「GPによる矯正マスターコース」が開校します。まだ申し込みを受け付けていますので、ご興味のある歯科医の方はこちらをご覧ください。

体調を整えつつ、院内・院外での活動を精力的にこなしていきたいですね。

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