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第220回 近況報告(2台目のCT設置・・・)

アメリカ研修から帰国してからのこの2カ月は本当に忙しい日々が続いています。、講演や学会、当クリニック主催のセミナーで使用するスライド作り、大会長を任せられている大規模学術大会やODC講演会の準備、クリニックの増改築の打ち合わせなどなど、診療後や休診日は、分単位で動き回っていました。
診療に関しては、多くの患者さんに毎日お越し頂き、スタッフ共々慌しく動き回っているところです。

最近頓に多いのが、インプラントがらみのトラブルで来院される患者さんです。多くの歯科医院でインプラント治療が行われている現状があるのは、患者さんの利便性という面では良いと思われるのですが、治療直後や治療後早期に問題が起こっている場合が少なからずあるようです。十分な診査・診断の後に治療が行われているのか疑問と言わざるを得ないケースも散見されます。

欠損歯数に対してインプラント埋入本数が少なく生体力学や上部構造の構造力学の観点から無理をしている場合、問題を起こす確率が上がってしまいます。患者さんは、”前の医院にはもう戻りたくない”、と必ず言います。長期的に問題が起こり難い、メインテナンスしやすいインプラント治療計画の提案が望まれるところです。

それから知人・友人の歯科医院から紹介されてくる患者さんの多くは、問題の山積した複雑な病態に陥っている為、さまざまな検査を行った後、慎重に診断を下すようにしています。可視化しにくいブラキシズム等の力の問題が関わって口腔機能が崩壊している場合、機能分析が必須となります。”力のコントロール”は歯科界の大命題です。身の引き締まる想いで治療に専念せねば、と思っているところです。

また、4月中旬からは歯科衛生士学校の学生さん2人が、数か月間の臨床実習のために当クリニックに勉強に来ています。在籍スタッフにとっては、良い刺激材料になっているのではないでしょうか?4月から赴任してきたドクターや実習生との歓迎会を先日行い、楽しいひと時を過ごせました。

ところで、クリニックの増築・改築ですが、ゴールデンウェークは、前半戦の山場でした。技工室の増築部分への移設、20名程はゆったりと実習できるセミナールームの新設、そしてなんといっても、2台目のCTの搬入を行いました。待合室もマイナーチェンジしました。

岡山県の歯科医院で2台目の歯科用CTを導入したのは、当クリニックが間違いなく始めてです。7年前の2007年に歯科用CTを設置したのも、岡山県の一般開業医では始めてでした。自医院へのCT導入により、診断・治療方針は格段に向上したことを今でも鮮明に覚えています。

今回導入したCTは、最大17㎝×23㎝の広範囲撮影が可能で、撮影モード・範囲は任意に設定できます。被爆量も格段に抑えられており、解像度、鮮明さは歯科用CTの中でもトップレベルです。現在、広範囲の撮影(直径17㎝以上)が可能で被爆量を抑えた歯科用CTは私の知る限り3機種しかありません。撮影範囲の狭い機種では、顎顔面の全体像が写せませんので、スクリーニング検査には不向きです。当クリニックにおける診断及び治療計画の大きな武器となることは間違いありません。

今後の増改築の予定ですが、既存の診療台及び各部屋のマイナーチェンジを行った後、新しい診療空間へこだわりぬいた診療台の設置と付帯設備を増設します。工事はお盆まで続く予定です。駐車場を始め患者さんに不便をおかけすることがあると思いますが、もうしばらくご勘弁下さい。

6月は学会シーズンです。毎週末、東京や名古屋に出かけます。旬な情報を入手できればと思っています。当クリニック主催の矯正コースも5回目となり、タイポドント実習が始まり、矯正治療の本質を感じとれるステージに入ります。受講されている歯科医とともに有意義な時間を過ごせればと思っています。また、今月はスタディーグループ(ODC)の例会も2回行い、会員発表や講演会が予定されています。同志とともに学習することを楽しみにしています。

日頃からお世話になっている方々との再会、そしてたくさんの新しい出会いもありそうです。

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