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第165回 クリニカル・ペリオドントロジー!(臨床歯周病学)

先週の前半は、院内でのいくつかの慎重を要するオペを行った。患者さんの1人は20代の歯科医で、上顎6番相当部へのインプラント埋入のオペであった。50年先を見据えたプランニング、そして確固たる手技が求められたことは言うまでもない。基本に忠実な丁寧な処置を心掛けた。

彼女は、同部の根尖性歯周炎を繰り返し、感染根管処置を前医で何度か施されていたが、経過不良の状態であった。当クリニック初診時(約8か月前)のCT所見にて根尖付近の歯槽骨の吸収は高度で、上顎洞下底には粉砕骨折したかのような骨片と歯牙の破折片が多数認められ、単なる抜歯処置では、インプラント埋入の環境を整備することは不可能な難しい状況であった。さらに頬側皮質骨の壁もほとんど喪失しており、上顎洞内の根治術と十分なボリュームの新生骨を作ることが至上命題で6か月ほど前に処置した記憶がある。

幸い今回の1次オペ前のCT像で、イメージ通り、いや予想以上に新生骨ができていて、ホッとしているというのが正直な感想である。今後も、長期に安定することを目標にベストを尽くさせてもらいます。


水曜日からの5日間は東京で過ごし、4箇所のクリニック訪問「歯周病ーインプラントセミナー」の最終セッションに参加した。一言では言えない多くの学びを得たとともに、新たな学友との出会いがあった。

昨年から懇意にして頂いている歯科医の方々のクリニックは、いずれも洗練されていて、設備の充実はもちろんのこと、エントランスを入った瞬間に、医院のコンセプトがしっかり伝わる内装・インテリアになっていました。

激戦区東京ならではの工夫についてもいろいろ会食の場で話して下さいました。日本の歯科界を牽引している方々との交流は大きな刺激になります。今後とも宜しくお願いします。

そして、今回のセミナーの講師の1人でもある大学歯周科のS教授には、2011年に岡山での一日講演当クリニックでのライブオペも快諾して頂きました。本当に今から楽しみにしています。今後とも宜しくご指導の程、お願いいたします。

そして、何と言っても、来年改訂版(第11版)が刊行される”歯周病の世界的な教科書”である「カランザのクリニカルペリオドントロジー(Carranza’s Clinical Periodontology 11e){英語版}」「私のケースレポート2症例」が掲載されることになったことは、本当に名誉なことと感じています。

Dr.Perry klokkevold、Dr.Takei、Dr,Han には本当に感謝です。彼らの前でのプレゼンは心地よい緊張感の中行えたことは、今でも記憶にあります。高い評価を頂き、先日最終原稿もアクセプトされました。出版社からのPermission requestにもサインしたところです。

実は日本語には第9版までしか翻訳されていませんが、全世界に向けて発信、発刊されている歯科医ならだれもが認める歯周病学に関する名書です。有難うございました

自身の臨床レベルの評価を同業者に定期的にしてもらうことにより次の目標設定が行えると考えています。

これを機に、今後はUCLA(The University of California, Los Angeles)との密なコネクションは続けていきたいと思います。

2010年度もあと3週間となりました。今週、来週の日曜日は、東京で歯科医師向けの講演をさせて頂くことになっています。新たな出会いに期待が膨らみます。そして来年度へ向けての院内・院外のさまざまな準備も順次進行中です。

”共に学ぶことの楽しさ”を痛感した2010年下期でした。”包括的に歯科臨床を突き詰めることに精魂費やす!”という命題に終わりはありません。

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