第164回 ”マイクロエンドセミナー”を開催しました!
11月27、28日の両日、私が所属していますODC(Okayama Dentists Club)のサブ例会を兼ねたマイクロエンドのセミナーを、岡山市内で開催しました。著名なK先生を東京からご招待し、実習中心の2日間コースでした。
マイクロスコープを10台持ち込んで、マンツーマンで指導頂く、という中四国地方では初となる画期的な試みです。全面協力頂いたY社のKさん、Yさんを始め、人数分の拡大ルーペの貸与をして頂いたO社、そして会場のT歯科商店の方々、本当に有難うございました。
マイクロエンドとは、拡大視野(歯科用顕微鏡{マイクロスコープ}を使用)で行う根管(歯の根の中)治療である。
実は、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の歯科医院への普及率は、残念なことに現在1~2%という現状があります。
ところが、マイクロスコープを使用しないと行えない歯科治療が数多く存在します。高品質・良質な治療結果を目指すためには必須の医療機器です。特に有用性の高い処置の一つが根管治療で、24倍まで拡大することによってのみ見える世界が存在します。
全ての歯科医がマイクロスコープの有用性は認知しているにも拘らず、普及しないのにはいくつかの理由があるのですが・・・。
わかりやすく言えば、”マイクロスコープを使用するかしないかは、歯科医1人1人の良心の問題!”と言えるのではないでしょうか?
参加者は皆、真摯に臨床に取り組まれている歯科医ばかりで、これからの岡山の歯科医療を背負うであろう若い方々が多く、頼もしく思いました。
私自身も実り多い2日間になったと感じています。k先生、本当にお疲れ様でした。今後とも、ご教示の程、宜しくお願いします。
インプラントや審美のトレンドや派手な結果を追及する前に、やるべきことは山のようにあります。地味なようでも、”基本スキルの反復により各ステップの精度を上げることに尽きる!”といつも感じます。
今回の参加者には当てはまりませんが、補綴・保存・外科の知識・基本手技が習得できていない・しようとしない歯科医がまだまだ多いのではないでしょうか?
もちろん私自身も日々反復学習をしてスキル不足を感じ、反省しながら少しでもレベルアップできるよう努めています。
2010年度も1か月となりました。ODCのコンセプトがかなり会員に浸透してきたと感じます。岡山の歯科医療の底上げの下地ができつつある、とも感じます。
”成功”という言葉に定義はありませんが、本道である歯科臨床で頑張っている歯科医が認められる時代が来てほしいです。”成功者”とは”圧倒的な臨床力を持っていて、患者さんからはもちろんのこと同業の歯科医からも尊敬され、目標とされる歯科医”ではないでしょうか?そのような人材が増えていってほしいと思います。
2011年度は、”GPによる本格矯正マスターコース(10日間)”を行います。補綴や歯周炎の治療との絡みから全顎矯正こそGP(一般開業医)が行わなければいけない理由を、順序立ててお話します。長丁場のコースですが、臨床力が必ず飛躍的にアップします。近日アナウンスしますが、少人数で行いたいと考えています。
今週は難易度の高いインプラントと歯周形成外科のオペが控えています。また、水曜日からの5日間は東京です。いつものメンツと、”学ぶ”ことを楽しんできたいと思います。いつもお世話になっている4人の歯科医のオフィスにも訪問させて頂きます。気づきの多い一週間になりそうです。