第150回 留学の準備
昨日(5/16)は、昨年来懇意にして頂いているM先生の独演会の聴講のため東京へ出かけた。何と500名もの歯科医の前で丸一日独自のインプラント論を堂々と主張されていた。
内容は圧巻であった。私と同年代である。彼は自分のことを雑草と言っていた。決してサラブレッドではないし、学生時代も勉強はできたほうではない。しかしこの10年は人一倍勉強をしていると言っていた。この2,3カ月は、昨日の独演会の準備、書籍出版(5/20発刊)のための原稿、インプラント専門誌への特集記事の原稿執筆のために睡眠時間が2~3時間で徹夜も多かったとのこと。
インプットとアウトプットをバランスよく行うことが大事と何度もおっしゃっていた。その通りである。昨年1年間一緒に勉強した連中とも再会し、楽しいひと時であった。
10月に横浜で行われる国際歯科大会の石井先生の応援には必ずいくぞ!と念を押された・・・。
M先生には9月に岡山で講演をして頂くことになっている。本当に貴重な機会だと思う。今、最も注目されている旬の臨床家の1人と言える。
来岡となると、後にも先にも最初で最後になるであろう。昨日の講演を聞いて今後はもっともっとメジャーになる、と強く思った。
私はというと、インプットのために今週木曜日から4日間東京に出かける。私が留守の間、患者さんには多大なご迷惑をおかけするが、中長期的な目で見守って下さい。学んできたことは必ず患者さんに還元します。ワンランク上の治療ができるよう学習してきます。合計21日間の長丁場の実習がメインの<歯周病ーインプラント関連の研修>の第一回目のためである。講師の1人は日本人だが、他5名はアメリカ人である。
歯周病やインプラントの研修は日本国内、国外で何度も受講しているが、自身にある程度のベーシックスキルがあっての研修は、今までとは一味違う有意義なものになるはずである。本当に本当に楽しみである。新たな出会いにも巡り合うことであろう。
そして、”来年上期からアメリカへ留学する”というスケジュールになっている。M先生が言われていたように、自身の立ち位置を見据え、常に目標を持って臨床のスキルアップのための学習を怠らないことに尽きると思う。凡人は、不器用でも人一倍努力することによってのみ”できる”ようになる、と信じている、いや信じたい。
私の考える成功の法則とは、”臨床スキルのレベルアップに人一倍労力や時間を費やす、そして最も大事なのは現状に満足せず努力し続けること”である。開業医たるもの”臨床にどっぷりつかることに楽しみを見出せばいいんじゃないの?”と思う今日この頃である。