第139回 第8回ODC例会・・・(歯肉歯槽粘膜形成術)
昨々日(8/12)は、「2009年度第8回ODC例会」を行った。ODC(Okayama Dentists Club)とは、岡山県在住の同志の歯科医が集まったスタディーグループで、学術を中心とした日々の臨床のレベルアップを目指しており、相互に日々研鑽を積んでいます。
同時に歯科に関する情報交換の場にもなっていて、40名足らずの勉強熱心な会員が、月1回の例会を重ねています。
今回は、”歯周病に関する2回目のセッション”を行いました。前回の歯周基本治療・歯周外科の基本編に引き続き、”歯肉歯槽粘膜形成術”を中心とした内容を、基礎講義、デモ、実習を繰り返し行いました。
”遊離歯肉移植術、結合組織移植術(歯槽堤増大、根面被覆)”といった軟組織の各種処置について、私が行ったオペのビデオをまじえてポイント・エッセンスについて話させて頂きました。
土曜日の夜、診療でお疲れの中、4期間余りの長時間、模型を使ってトレーニングしました。会員の方々にとって、今日からの臨床に何かしら役立つ例会であったなら幸いです。
昨今、患者さんの審美的な要求は高まる一方です。補綴(被せ物)を行う前に歯周環境を整えないと、高品質な治療結果が残せないというのが正直なところです。
そして、メインテナンスしやすい歯周環境を整えることも、歯周病の再発を防ぐ意味で非常に重要なことです。口腔内においては、硬組織と軟組織は一対と考え多角的な視野・発想で環境整備していくことが求められる時代です。
11月からは、補綴分野のセッションへ突入します。現在の咬合に関する最も”グローバルスタンダード”な考え方についての知識の整理を行うとともに、補綴設計を決定する上で必要不可欠な知識、そして実際の補綴臨床を行う際のさまざまな手技について、実習をまじえ会員とともに学習していきたいと考えています。
私たち臨床家は、さまざまな分野のベーシックなスキルの習得・確認を反復し、積み重ねていくことに最も時間を費やさなければいけません。基礎があって始めて応用が利きます。
患者さんからのフィードバックがあって、創意工夫しながら次のステップへ進むことができます。そして、徐々に自身の”フィロソフィー”が確立していきます。
同志とともに、学び続けることの楽しさを実感しています・・・・。