第110回 フランスへ研修に行きます
明日より、約1週間フランス第二の都市”マルセイユ”へインプラント関連の研修に行ってきます。
実り多い渡航になるよう、少しでも多くのことを吸収してきたいと思います。診療は、暦通り行っています。何人かのドクター、そしてスタッフがしっかりとサポートしてくれていますので、ご安心下さい。
日本からの参加者ですが、私を含め3人です。その他は、アメリカ、ヨーロッパ各国から、約20名足らずのドクターが集結することになっています。少人数の密度の濃い研修になるはずです。今回、なぜクリニックを留守にしてまで、遠路フランスまで行こうと思ったのかは、いくつかの理由があります。
歯科医療の一分野と認知されつつあるインプラント治療ですが、”インプラント先進国”といえば、”アメリカ!”と答える日本人歯科医が多いのではないでしょうか?
”日本はいつもアメリカ寄り””いつもアメリカの背中を見て、追いかけている””どうせならアメリカへ勉強しにいくべきだ”と多くの日本の歯科医は答えるでしょう。事実、私も何度かアメリカ圏への研修には行っています。
日本国内にいますと、それが当たり前、常識なわけです。”合理主義の国、個人主義の国、そして資本主義の見本のような国”という錯覚に陥ってしまいます。”井の中の蛙”的発想になってはいないか?と、自問自答するようになっていました。
”ヨーロッパ諸国で行われている歯科治療・予防は、アメリカとはある意味対極にある”とも言われています。どこがどう違うのか、自分の目で確かめてみたいと思うようになってきました。短期間ではありますが、フランスは下より、日本と同じ気質を持つと言われるドイツや予防大国のスウェーデンのドクターの話、本音を直接聞いてみたいのです。
そして、今回の研修参加の一番の理由は、レクチャー(講義)とライブオペ(リアルタイムの手術)が10回以上繰り返し行われるため、非常に繊細で丁寧なオペを行うことで定評のあるDr.Placciのテクニックの多くを生で体験できる、という点に惹かれました。
詳細については、帰国後ご報告いたします。
「ブイヤベース発祥の地”マルセイユ”」の数日間で、世界有数のインプラントロジストから多くのテクニックを得ることはもちろん、参加するドクターと親交を深めたいと思っています。
留守の間、患者さん、スタッフには多大なご迷惑をおかけしますが、お許し下さい。実り多い研修にして、即患者さんへ還元できるようしっかり勉強してきます。