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第101回 CTユーザーミーティング

年を向かえたと思っていたら、気がつくと、既に1ヶ月が終わろうとしている。

日々の診療の忙しさが半端ではない。毎週土曜日は特にハードである。先週も午後から2件の特異なオペを行った。

一人目は、抜歯即時で全歯欠損に対して8本埋入、2本は意図的に傾斜埋入し、初期固定の良かった6本を利用して即時負荷し固定式の補綴物(被せ)を当日装着し帰宅して頂いた。非常に遠方からの来院である。歯科医のお母様ということもあって、情報はたくさんお持ちで、術前のコンサルはしっかりさせて頂いた上で、治療方針を決定した。

条件さえ整っていれば、オペが1回で済み、当日から固定式の補綴物が装着されることは、患者さん、歯科医双方が求める治療法の一つの形と思っている。もちろん上下顎全体が写せる歯科用CTを利用した綿密な治療計画が前提で、正確なサージカルガイド、ステントがあって成せる治療法であることは言うまでもない。先々週もほぼ同じ術式のオペを行った。

2人目の方は、前歯部領域で、GBR(骨造成)時に、細かな工夫を随所に施さなければいけない、非常に繊細さのいるオペであった。両日とも、昼休憩なしに夜10時すぎまでがんばってくれたスタッフには、感謝・感謝である。見学にわざわざ遠方から来られていたドクターには当クリニックの診療はどのように映ったであろうか?

さらに、昨日は朝6:00に岡山駅で3人のスタッフと待ち合わせをし、東京で行われた「歯科用CTのユーザーミーティング」に出かけた。一日で14人もの演者の話を聞け、本当に有意義な一日であった。

「歯科用CT」は、もはや有効性というよりも日々の診療には絶対必要な医療機器であることを再認識した一日であった。また、当クリニック設置の日立製CTが、現時点で他社メーカー製品と比較しての優位性はもちろんのこと、潜在的なポテンシャルの高さをどうして持ち合わせているか?の明快な回答も得られた。

また、先週は少人数のCTユーザー会で発表させて頂き、日常臨床でルーティンとして使用しているドクターとの密な交流もでき、ますます情報が入手しやすい環境が整った。

昨日は雪の影響で東京からのエアーがキャンセルされたため、急遽帰路を新幹線に振り替えたため、岡山駅到着は夜の11:30になってしまった。スタッフには、”お疲れ様”というほかないのだが、この所本当に頑張っていると思う。

私はといえば、日々の診療の他に、経営に関する雑務、スタッフ教育を含めたマネージメント業務、そしてスタディーグループの取りまとめ、自身の講演準備等外部的な取り組みを同時進行で行っている。時間管理の重要性については痛感しているのだが、如何せん物理的に時間が足りないというのが現状である。秘書でもほしいというのが本音である。

そんな中、先週はODC(Okayama dentists club)の例会を行った。「抜歯即時埋入の光と影」というタイトルで、会員のドクターにプレゼンして頂いた。本当に多くの症例を見せて頂き、とても参考になったのはもちろんであるが、少人数ならではの良さ、活発なディスカッションが行われたことは、とてもうれしかった。今後も、会員のためになる学術的な情報の発信に尽力していきたいと思っている。理事の方には、多大なご尽力頂くと思いますが、宜しくお願いいたします。

という感じで、日々ばたばたしながらも充実した生活を送っています。特に、チーム医療のレベルアップには欠かせないスタッフのがんばりに、何とか形で応えたいという気持ちを最近特に感じているところです・・・。

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