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第91回 経営者への第一歩

”私は、当クリニックの院長であり、経営者である!” 今さら公言することでもないし、自身で開業した時点で、全ての歯科医は、皆同じ立場になる。

恥ずかしい話だが、ごく最近まで経営の”け”の字に関しても勉強したことがないし、勉強する必要もない、と思っていた。経営セミナーなるものなど一度も参加したことがないし、そんな時間があるなら、専門書の一冊でも読んでいたほうがましだよ!、と一貫して信じていた。


医療人たるもの、本業である診療に打ち込んでいれば、経営面(キャッシュフロー)は後からついてくる、と心の底から信じていた。友人からは、”石井は、その辺堅物だよなー”とよく言われていた。

事実、診療への思いが患者さんに伝わってきたのか、それなりに経営面では常に右肩上がりで推移してきた。スタッフとは、定期的に1対1でコミュニケーションを取るようにしてきた結果、ある程度お互いのことが分かり合えていると思い込んでいた。

ところが、この4月当クリニックは、大幅な増改築とともにリニューアルし、スタッフも増え、中規模医院へと変貌した。すると、経営基盤が弱いことが露呈された。なかなか思い通りにシステムが機能しない。私の目が行き届かない。非常にショックを受けた。

2,3日ほとんど眠れない日々となった。年度変わりでスタッフの出入りもあり、明らかにマンパワーはダウンし、患者さんに多大な迷惑をかけた。

一大決心し、同窓のある友人(正確には知人というくらいのつきあい)に電話した。彼は3つの分院を出している地元では有名な歯科医である。今は歯医者というより経営者としての才能を活かし、多方面、他分野へ進出し始めている。

真夜中に3時間くらい話しただろうか、いや、私の悩みを一方的に打ち明けただけなのだが・・・。

彼は、いくつかのヒントをくれた。中規模以上の医院になると、経営手腕が問われてくる。自分ひとりで、管理・指導するのは不可能である。有能な人材の獲得法や人材育成、効率を考えた診療の手法もある意味必要であることを強調していた。

彼の言った言葉で印象的だったのが、”世の中いろんな歯医者がいる。俺みたいにどんどん規模を拡大していわゆる歯医者業をあまりしなくなっているけど、それなりに成功しているのもいるんだよ。自分とは路線が違うと言いきってしまうのは簡単だけど、学ぶところもあると思うよ。素直さ、謙虚さが大事だね。俺でよければいつでも相談に乗るよ”と言ってくれた。

他人が行っている行為を、それが胸の内であろうが、外部に向けてであろうが、批判、非難することはとても簡単なことです。でも、自身には何のプラスにもなりません。吸収できるところは吸収する。素直になる。そして、自分流にアレンジする。自身の向かう方向はぶれることなく、経営者としての学習もしていく。”成功者”の定義などないのです。他人が決めるものではなく、自身が決定した方向へ進んでいけば、一歩一歩成功者へ近づいている、ということなのです。

来月、彼が主催する経営セミナーに行くことにしました。対象は、中小企業の経営者です。何かしら気づきがあるはずです。

角が取れ、性格が丸く丸くなっていくということは、年をとってきたからかもしれません。年の功が奏して、医院が良い方向へ向かってくれればいいのです。まだまだ眠れない日々が続きそうです・・・。

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