第57回 世界の技を学びに!
いよいよ明日から、6日間の日程で渡米します。最大の目的は、”世界最高レベルのインプラント治療の習得”です。
日本では絶対学べない治療法を身につけるために、ラスベガス(Las)に行ってきます。
行きはサンフランシスコ(San)、帰りはロサンジェルス(Los)に半日立ち寄り、病院を含めた5箇所のクリニックの見学も計画しました。
日本からの参加者だけでなく、欧州や全米各地から集まったドクターとともに、ハンズオン(実習)、ライブオペ、ディスカッション満載の研修を行います。グローバルに活躍している著明な方との出会いは、私自身の歯科医としてのこれからの人生の進むべき方向の転機になるかもしれません。
世界最高水準の技を目の当たりにできるのは確実で、期待は膨らむ一方です。
不在の間、患者さんには多大なご迷惑をおかけしますが、お許し下さい。
5年、10年先を見据えた場合の、自身のスキルアップにどうしても必要なチャンスだと思っています。
インプラント治療は、安全で予知性の高い治療法となってきたのですが、顎の骨の質、量の問題で断念せざるを得ない方がおられるのも事実です。万人に行える万能な治療法とまでは言えません。
そして、実は、インプラント治療の適応症を、歯科医側が一方的に決めている側面があります。禁忌症か否かを、歯科医が、自身のスキルによって判断しているのです。インプラント治療を行っている、と謳っている医院でも、かなりのばらつきがあります。今回習得するテクニックを利用すれば、難症例とされる上顎の後方部へのアプローチ法、適応症の範囲が格段に広がります。
日本の場合、インプラント治療は、最近でこそ審美的な側面がクローズアップされてきましたが、どちらかと言うと、機能(咬むこと、咬めること)優先で発展、推移してきました。一方アメリカは、”審美大国”と呼んでもいいくらい、どんな治療においても、審美面が重要視されます。患者さんの審美への要求も非常に高いです。今回は、審美面を重視したいくつかの歯周外科の手法についても学べることになっています。
治療の質を上げ、治療法の選択肢を増やし、患者さんに還元できると確信しています。
しっかり自分の物にして帰ってきたいと思っています。