第30回 検診風景
昨日は、校医となっている中学校の歯科検診に出かけた。
先日出かけた母校(操山高校)の静寂の中での検診風景とは一変するものだった。
毎年のこととはいえ、何とかならないものか、と思ってしまう。
ごく一部ではあるが、「ヘッドホーンをしたまま、なかなか席に座らない学生」や「服装が乱れきっている学生」は、必ず口の中も虫歯だらけである。
先生曰く、”コンビニが大好きなんですよ!スナック菓子や炭酸飲料を必ずいつも持ち歩いていますねー!タバコも吸ってますねー!”
こういった学生への保健指導はどのようにすればいいのだろうか?答えがあるのなら教えてほしいものである。
全般的には、虫歯の学生は毎年減少傾向にある。それに反比例して歯並びが悪く、歯肉炎になっている子供は明らかに増えている。
”よく咬むようにする。”食生活の改善だけで解決する問題ではない気がする。
人間の進化の大きな流れには逆らえないのであろうか?
先日も同じようなことに触れた気がするが、歯科医が行う子供たちへの保健指導は、虫歯の早期治療や歯磨き指導の時代は終わった気がする。
”口の中を歯磨きしやすい環境に整え、食事指導やおやつ指導を親御さんを含めてできるだけ小さい時から繰り返し行い浸透させる”
ことが私たち歯科医がやるべき保健指導であると思う。