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第29回 歯医者は医者より手先が器用?

この間の日曜日は、雨の中、名古屋まで”形成外科”のセミナーに出かけました。
歯医者と形成外科?何の関係があるの?と思われるかもしれませんが、実は、結構関係があるのです。

今は異分野という認識でしょうが、、今後、形成外科の分野で実際に行われている術式が、歯科の分野でも生かされていく、といえば正しい表現でしょうか?

今年初頭に知り合った口腔外科を専門にしている名古屋の先生(歯科医)が、福岡でのオペの見学の後、”今日の講師の先生のオペは、術式や材料は新しいもので、丁寧だったけど、あまり上手じゃなかったよね”と私に話しかけてきました。
”僕の兄貴は形成外科を専門にしているけど、そこらの歯医者より手先は器用だし、もっとスマートなオペをするよ”と言われました。
私は、”そうですかー”と答えるのが精一杯でした。

興味本位も半分ありまして、いろいろ話を聞いてみると、例えば、外科の基本ともいえる切開や縫合の術式のバリエーションの多さに驚きました。歯科の専門書のどこにも書いていない方法や発想が取り入れられているのです。
”是非一度見学させていただけないでしょうか?”と図々しくもお願いしたところ、快諾してくれました。

医科の研修医の方に混ざって、モニターごしですが、オペの見学をさせて頂きました。「事故の後遺症で片方の目じりが下がったのを持ち上げるオペと、鼻のゆがみを治すオぺ」で、どちらも1時間ほどで終了しました。

”ものすごく繊細な作業をしている”、というのが私の印象でした。というか、学術的なことがわからないので、終始手の動きや器具の使い方ばかり見ていました。その場所の筋肉や皮膚の伸縮状態を確かめながら、移植と吸引を手際よく繰り返し、針を通す場所、抜く場所、針や糸の種類も使い分けていました。感心というより、感嘆しまくりでした。

いかに自分が粘膜の処置を日頃大雑把にしていたかを痛感しました。
私たち歯科医は、硬組織(歯牙)に対しての繊細な治療の教育は受けてきましたが、私は、軟組織(歯肉)に対しては、苦手というかほとんどコントロールできないでいます。
今回貴重な体験をさせて頂きました。本当に有難うございました。たくさんのヒントを与えてくれました。

眼科医や脳外科医は、マイクロスコープを使って10ミクロン単位の非常に繊細なオペをします。

手先の器用さという面では、歯医者は医者より上と思っていたのは私だけでしょうか?
大間違いでした・・・。

歯肉を診る目を養い、歯肉を自由に操れる、そんな歯科医になれたら、と思いました。

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