第28回 海外からのメール
一週間前はオーストラリア、昨々日はドイツ在住の方からデンタルQ&A(歯科に関する相談)にメールが入っていました。
海外の歯科事情の一端を生の声として知ることは、とても興味深いことですし、日本の医療の問題点についても考えさせられることばかりです。
非常に大雑把に言うと、日本の歯科医は、良しにつけ悪しきにつけ、常にアメリカの目線、アメリカ的発想で考えている気がします。
欧州の考え方が主流になっている分野が少ないと感じるのは私だけでしょうか?
先日、スウェーデンの方と話をする機会があったのですが、医療、特に歯科に関しては、完全に成熟しきっている分野、という印象を受けました。どういうことかというと、小児の歯科治療は完全無料ですし、小さい時からの予防に対する意識が高いため、”歯を削って被せるとか抜歯する”、といった日本ではごく普通にどこの歯科医院でも行われている歯医者さんが非常に少ないそうです。
”国営の歯科医院が多く、国が認めた8分野ほどの専門医に分かれており、質の高い治療がどこでも受けれる”、というふうにおっしゃっていました。
欧州に一度も行ったことがない私が言うのは不謹慎かもしれませんが、”保存学、予防学”の分野では、先人的な方が多い気がします。日本が一番遅れをとっている分野ではないでしょうか?
日付が替わって、午前0:00を過ぎました。今日は、医科の形成外科のセミナーに参加します。とても楽しみにしています。