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第21回 母校での歯科検診

昨々日は、母校(岡山県立操山高校)の歯科検診に行ってきました。

岡山県の公立では唯一中高一貫のシステムを行っているモデル校です。
学校の先生の話では、中学校が新設されて今年で4年目に入り、高校1年生になった一期生は非常に優秀だそうです。
”3年後の大学受験の結果が楽しみだ”、といっていました。

岡山のような地方都市でも、私立は中高一貫は当たり前で、小学校からの一貫教育も結構行われています。
国の”ゆとり教育政策”の弊害もあって、”公立の授業では不十分で、私立との教育レベルの差が顕著になっている”と高校の先生が言われていました。

私が在学していたころは、東京大学に毎年少なくとも10人くらいは受かっていました。が、今年はゼロだそうです。そんなにレベルが落ちたのかと寂しい気持ちになりました。学生生活は勉強が全てではないですが、頑張れる子供、伸びる子供が育つ環境作りは学校側にしてほしい気持ちで一杯です。公立では一流校にはいけない、そんな教育システムは絶対間違っています。

ちなみに私の兄は、同じ操山高校から東京大学に入りました。4年後に同じ高校へ入学した私は、いつも兄と比較されました。学校の先生には、”あの石井の弟かー。兄貴は優秀だったけどなー”と言われ、いつもプレッシャーと戦っていました。

結局プレッシャーに押しつぶせれ、精一杯頑張った、と胸を張って言えるほどの努力はしませんでした。
その結果、そこそこのところ、そこそこの大学に落ち着いて、今に至っています。

昔話をしてしまいました。要は、勉強に限ったことではありません。何か一つの事に頑張れる限界まで努力してみる、という姿勢、人格は若い時にしか身につかないと思います。自分に対して、ある事柄に関しては一切の妥協をしない強い精神力を持ち合わせた人が、成功者となるののだろう、とふと思ったりしました。

歯科の話をしましょう。
集団検診を毎年していると、学生さんの口腔内の変遷というか、傾向めいたものに気がつきます。最近の学生さんたちの虫歯は明らかに減っているというか、ほとんど見当たりません。ところが、歯肉炎に罹患している人は、年々増加しています。

原因は”歯並び”の問題です。下顎の前歯を例に挙げれば、きれいに並んでいる人は、10人に1人いるかどうかといった具合です。軽度の叢生を含めれば、90%以上の人に何らかの歯並びの異常が起きています。当然プラーク(歯垢)や歯石が多量に沈着していますので口臭の原因にもなっています。将来の歯周病の予備軍と言えるのは確かです。現代人の食生活が軟質食材が主になっていることを考えると、どんどん加速していくのは必至と思われます。

では、私たち歯科医に何ができるのか?ですが、治療ではなく、予防なのです。顎の成長のアンバランス、歯の位置異常を幼年期に改善しておけばいいのです。あまりに放置しているお子さんが多すぎます。

今まさに歯科業界には、”予防ブーム”が到来しています。成人へのブラッシング指導、PMTCも大事ですが、”子供たちをブラッシングしやすい環境に成長が終了する思春期までにどこの歯科医院でもできるようにする”ことのほうが優先して行うべきことだと考えます。

アメリカでは、80年代にほぼ確立された考え方です。歯並びの悪い優秀なビジネスマンや外交官はいません。
昨年のNewsweek のcontents に日本の外交官の話が取り上げられていました。”顔を横へ向けたり、口に手をやって話をする人が多い。とても失礼だ!”と論じていました。”口臭がする”、とも記事には書かれていました。歯並びが悪くブラッシングがうまくできないからではないか?と皮肉っぽく論評していました。全ての人ではないにしろ、一理あると思いました。

先日当医院へ来られた30代の女性は、来年早々渡米して仕事をするのだが、歯並びが悪いと仕事に影響が出るのではないか?と危惧されていました。ご自身がそう思われているのでしたら、仕事に支障がでる可能性は否定できませんね。日本人と欧米人の美意識にはかなりギャップがありますから・・・。とアドバイスしました。半年で、ほぼ治療を完了できる治療法もありますし、帰国(約3年後)してからじっくり治療するかどうか考えてみてはどうですか?と提案させて頂きました。

私的には、”予防”という観点で言えば、まずは子供たちへの口腔内環境の整備、親御さんへの啓蒙が取り組みの出発点のような気がしてなりません。

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