第13回 第二のふるさと”パラオ”・・・②(水中編)
前回のパラオ紀行の続きで、今回撮影した水中写真を中心に旅行中のエピソードにも触れて見たいと思います。
実は、言い訳になりますが、カメラのマニュアルの設定を間違えていて、旅行中撮影したフィルムの半分は真っ白に近い状態(露出オーバー)でした。とてもショックです。
また、水没(カメラ内に水が入ること)の兆候も見られ、器材の状態は絶不調でした。水中では、オートではまともな写真が撮れません。ブランクのせいもあるのですが、とにかく、水中写真は奥が深いです。撮るのが難しいから止められないのです。是非皆さんもチャレンジしてみてください。
通称マンタ(オニイトマキエイ)には、何度となく遭遇できました。年末年始は、魚影が濃いといわれる乾季の真っ只中のパラオは、ベストコンディションでした。少し遠かったのですが、レアもののブラックマンタ(お腹が黒い)に出会えました。
マンタのアップです。当HPのトップページに使用しています。近づいてくれたので、太陽光をバックに、シルエットできれいにとれました。広角レンズ(15㎜)を使用することにより、3m以上はある被写体の全貌を撮ることができます。
カマスとギンガメアジが混在した200匹以上はいるであろう大群です。ちょっと遠かったので、迫力の欠ける写真になってしまいました。いいわけになりますが、この時潮の流れが早くて、中性浮力(自分の位置を安定させる)を保つのがとっても大変だったんです。
カマスの群れが移動するのを、ダイバーみんなが追っかけているところです。でも、水中で一番のろまなのは人間です。追いつけませんでした。手前に写っているのは、ガイドのタローさんです。かえる足なのですが、とっても進むのが速かったです。さすがに年期が入ってます。
サヨリの群れでしょうか?水底からダイバーたちが見上げています。とにかく、魚の数が多いんです。人間が近づいても、全く逃げませんでした。
ヨスジフエダイの群れです。同じ方向を向いた時に撮りました。色鮮やかな黄色の体色に、4本のスジが入っています。ダイバーにとても人気があります。絵になる被写体です。水中では、もっともっときれいに見えます。
紫色のいそぎんちゃくに群生しているペアーのハマクマノミです。広角レンズで撮りました。ワイドレンズでマクロの被写体を撮ると、周辺が歪んだ像に写りますので、一風変わった面白い写真に仕上がります。
あまりにきれいでしたので、もう一枚撮りました。常に寄り添って泳いでいる姿をみると、カップルに間違いないと確信しました。
ハリセンボンです。ナイトダイビングで撮りました。夜は当然水中は真っ暗です。ストロボの光に反応して、膨らみました。膨らむと、とても泳ぐのがのろまでこっけいなのが印象的でした。
ここからは、小さいもの系の写真です。
ナンヨウハギの幼魚です。体調2㎝ほどしかありません。青の体色に黄色のシッポ。ちょこちょこ動き回りピントがなかなか合わなかったです。とってもキュートっですよね。
ミスジスズメダイの幼魚です。さらに小さく1.5~2㎝しかありません。バックのヤギとの配色が絶妙で、とってもきれいでした。
透明と赤でコーディネートされたソフトコーラルの下に、ハタタテハゼがいました。黄色、白、オレンジ、黒の4色からなる見事な体色とマッチングしていて、構図もばっちしですよね。
体長数㎝のハタタテハゼが、どこにもかしこにも、数匹単位でいました。ガイド曰く、”今パラオではブーム”だそうです。中層をフラフラと浮遊していますが、近づくと逃げますので、撮るのは結構難しいんですよ。
キンメダイの仲間ですねー。大きなギョロ目、赤い体色、色鮮やかなので、ついシャッターを押してしまいました。
ネジリンボウです。体長は数cmです。とても臆病者なので、かなり慎重に近づかないと、、巣穴にあっという間に引っ込んでしまいます。
黒の帯がねじれているところからついた名前だそうです。クルクリっとした黄色の目、とってもキュートです。
パラオは、私のダイビングエリアとしては、ホームグラウンドといえます。
仕事を度返しにして、もし移住するとしたら?と聞かれれば、間違いなくベスト3に、”パラオ”が入ります。
水中景観もさることながら、私の印象では、パラオ人は、とても気さくで、温厚な人たちばかりです。都会ナライズされてほしくないです。
今度いつパラオに行けるかわかりませんが、何度でも行きたい所だ!という思いを今回再認識しました。
皆さんも是非一度パラオに行って見てください。免許不要のスノーケリングでも十分楽しめますよ。