第 9回 私の年賀状は・・・
唯一の趣味といえるのは、水中写真です。水中は、陸上とは全く違った世界が広がっています。ダイビングをはじめて18年。写真をとり始めて10年になります。
正月といえば、今も昔も日頃なかなか会うことのできない友人、知人への近況報告をかねて年賀状を送る方は多いのではないでしょうか?
年賀状の定番といえば、いつのころからか、家族の写真を貼り付ける、というパターンがほとんどのようです。が、私の場合、数年前から水中写真を自分なりにレイアウトしてPCで自作するようになりました。他の人とは一味違った年賀状にしたい、ということと、水中の世界の美しさを一人でも多くの方に見て、感じてもらいたい、という思いがあります。自作の水中写真を題材にしたカレンダーも毎年作成して友人に配布しています。
水中に魅せられてもうすぐ20年が経とうとしています。 今年中には個展を開く計画もあります。
雪の結晶のような配色に散りばめられたイソバナを背景に、クダゴンベ(ゴンベ科)という体長数cmの魚が根付いているところです。100㎜という超マクロレンズを使用して撮影しました。マクロ撮影の基本は、目にピントを合わせることなのですが、近づくと、ちょこちょこ動くので、なかなか撮りづらい被写体なんですよ。
オニイトマキエイ(通称マンタ)を、下からあおって撮りました。バックに太陽の光を入れ、マンタが翼を広げた瞬間を狙って、雄大な姿を表現してみました。
このマンタは、約3mもありますので、超広角の15㎜のレンズを使用しないと体全体を写すことはできません
クマノミはダイバーにとっては、いつどこにいてもアイドルです。スローシャッターで撮影して、バックのイソギンチャクをぼやかすことにより、流れに逆らって泳ぐ親子クマノミの動く姿を表現してみました。
メガネモチノウオ(通称ナポレオン)のドアップです。顔の模様、表情、人間との大きさの比較など、見た人が、「エッ、これ何!」と驚いてもらえれば、私としては、満足です。左側のバックに人影と、泡がわずかに写っているのもアクセントにしています。
スキューバダイビングは、癒し系の趣味です。水中での浮遊感は、時間を忘れ、ひと時のスローライフを満たしてくれます。是非一度試してみてください。絶対お勧めです。