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第 6回 当医院の歯科技工士は、私です!

「当医院の歯科技工士は、私です!」

今回は、水中写真以外のもうひとつの私の趣味の話をしてみたいと、思います。
歯科医療を行うには、歯科医の他に、
歯科衛生士歯科技工士、という専門の資格を持ったスタッフの手助けが必要不可欠です。
 歯科衛生士は医科でいう看護士に相当する職業で、患者さんと日々接し、歯科医療の補助、介助の他に専門的な知識を生かした処置も行っています。
 一方、歯科技工士というのは、患者さんの口の中に装着する被せや入れ歯、矯正装置などを作製する専門職なのですが、普段ほとんど患者さんと接することはないので、世間的にはあまり認知されていない職業というのが現状だと思います。

歯科技工士が作製する患者さんの歯型から作製する詰め物や被せ、ブリッジ、入れ歯などの技工物(図A)の良し悪しは、治療の良否を左右する非常に重要な要素です。
 歯科医は、作製する技工物のデザインについて、歯科技工士に詳細に指示しますが、実際に技工物を作るのは、歯科技工士です。技工士に的確な指示をできるだけの目を歯科医は持っていなければいけませんし、できあがってきた技工物の品質についての判断もできなければ、治療結果にも影響がでます。

A


ちょっと、前置きが長くなりましたが、私は、時間があると、技工物を作っています。休みの日も、技工室(当医院には歯科技工士はいません)にこもって患者さんの補綴物や矯正装置を作っています。細かい作業が好きなんです。大学卒業後は、5年間補綴科(入れ歯や被せの治療をする医局)に在籍して、自分の受け持ちの患者さんの技工は、全て自分でしていました。

特に、入れ歯の技工は、”難しい””センスがいる”と考えている歯科医が大半のはずです。口頭や文書では、診療室で行われる患者さんからの要望など微妙なニュアンスが技工士に伝わらないので、自分でやらないと気がすまないのです。いろんな医院を巡って入れ歯を作ったけど合わなくて悩まれている患者さんが来たりすると、俄然やる気が起こります。入れ歯治療の成功には、技工物の良し悪し、つまり技工士の腕が大きく左右するからです。

また、矯正装置も独自のデザインの技工物(図B)が多いため、ほとんど自分で作っています。休みの日に、10時間くらい技工していることもざらです。結構楽しんでやっています。小学生が工作に熱中して、時間の経つのを忘れるのと同じ感覚ではないでしょうか

ところで図Cは何かわかりますか?入れ歯に何か白いものがくっついていますよね。
 
顎補綴(がくほてつ)という特殊な形態をした入れ歯を作製する分野があります。不幸にして、上顎や下顎の一部又は全部を切除した場合に、その部分を補う方法として、特殊な入れ歯を作製する必要があります。私は、大学での医局時代、顎補綴の治療を多数やっていたことから、紹介されてくる患者さんがいます。図Cの白い部分が上顎の骨の代わりになっています。詳細については、近いうちに院長からのメッセージのページでお話しようと思いますが、オリジナル・デザインの入れ歯です。試行錯誤しながら作製しました。

歯科医たるもの、歯科技工士に、良質な技工物を作製するよう指示する「目」をもつためには、歯科技工士が作るのと同じレベルかそれ以上のものを自身が作れて当然、というのが、私の持論です。そのためには、日常的に技工をしていないと、日々進歩する技工用の材料やテクニックを自身の診療に取り入れることは、難しいです。患者さんにとっても不幸なことです。技工物を作る、という趣味は当分止めれそうにありません。

B

C

 

休みの日に技工をしていると、先日検診に行った向かいの保育園の園児たちが遊びに来てくれました。皆、とっても人なつこいですし礼儀正しいんです。ほっと一息つける時間でした。

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