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第73回 CTが進化しました!~感動ものです~

はっきり言って、感動ものです。当クリニックに完備されている日立製の歯科用CT(CB MercuRay 12型)が、大幅に進化し、より鮮明なX線像が撮影できるようになりました。

口腔内特有の現象である”メタルアーチファクト(金属の構造物周囲がハレーションのように白く写ってしまう)”が、生データの時点で、ほぼ無くなりました。非常に画期的なことです。

日々の臨床で、診断機器として”歯科用CT”の必要性を感じない歯科医はいないはずです。安全、安心な歯科医療を行う上では、現時点で最も有効なツールであることに異論の余地はありません。

現在、歯科用CTが、さまざまなメーカーから発売されています。特に今年1年で、インプラントメーカーを中心に国産、海外製ともに、私の知る限り10機種以上が新たにラインアップされました。

機能や撮影範囲、解像度を落とした”兼価版”も出回るようになりました。では、その性能は?というと、値段相応というのが私の感想ですし、実際の画像を見比べれば明白です。

CT画像に最も求められるのは、言うまでもなく”解像度、鮮明度”です。クリアでない画像から得られる情報は乏しいというか、不確実であり、診断機器としての役目を果たさないです。

先日、当クリニックのCTが、半日がかりで、ハードの入れ替え、ソフトの大幅なバージョンアップを行いました。
日立製 ”MercuRay 12型” は、歯科用CTの中でも誰もが認める最高機種の一つに分類されており、機能面はもちろんのこと、解像度も非常に定評があったのですが、今回のバージョンアップで、さらに圧倒的なパフォーマンスが示せるようになったと実感しています。

その辺りを、外部へ委託して撮影していた医科用CT((ヘリカル)の画像と、現在まで当医院で撮影したCT像、そして今回のバージョンアップ後の画像を比較してお話してみたいと、思います。


図Aは、約2年前、近隣の医科用CTで撮影てDICOMファイルに変換・解凍し、シュミレーションソフト画面上での3D像です。

”メタルアーチファクト”が放射状に無数に走っていて、どこに歯牙があるのかさえ、わからない状態です。

口腔内の大部分に金属の被せや詰め物が装着されている方は、読影どころではありませんでした。全く使い物にならないX線像、CT像です。

図B、Cのようにクロスセクション像(断面像)をどこで切っても、金属構造物周囲の”メタルアーチファクト”の悪影響で、顎骨の形状・形態の輪郭や像が不鮮明で、情報としても、不確かなものしか得られませんでした。

金属補綴物が装着されている周辺の歯槽頂の位置が全くわからず、最も欲しい情報が得られませんでした。

図Dのパノラミック像でも、金属構造物の影響で、各歯牙の歯頚部周囲は下より、歯根周囲の読影も非常に困難でした。悔しいかな大まかな顎骨の形状の像のイメージに留まっていました。

大まかな情報からは、綿密な治療プラン、シュミレーションができるはずもなく、患者さんのX線被爆のことも考えると、本当に歯がゆい思いをしていたのを覚えています。

一方、図Eは、つい最近、バージョンアプ後、当クリニック設置の日立製CB MercuRayで撮影した3D像です。この方も、金属の被せや詰め物をたくさん装着されていました。

もちろん図Eは、”アーチファクト”を消すような画像処理は、全く行っていない生データです。

図Fをご覧になれば、いかに”メタルアーチファクト”の影響を受けていないかが、一目瞭然です。

図Fを拡大したのが、図Gです。白い部分は金属の被せです。金属の被せの内部が黒い像として写せる、写るのは、歯科用CTの中でも世界的に見ても数えるほどしかないはずです。もちろん歯牙の内部が歯質の場合の話しですが。

メタルによる影響をほとんど受けないからこそこのようなX線像になります。被せと歯牙との境、位置関係が3D及びどの断面像でも診れることは、診断の精度が格段に向上しました。

図D図H図B図Iを比べた時、いかに図H、Iが鮮明であるかおわかり頂けると思います。

図Iを拡大したのが、図Jです。歯科用CTのセクション像で、これほどメタルの影響を受けないのは、特質すべきことです。感動ものです!

被せの輪郭、歯質との境、メタルコア(金属の支台)の形状、そして根充剤もしっかり形状が読み取れます。

被せやメタルコアの適合チェックを、3Dとセクション像を順次観察していくことにより、パノラマやデンタルでは見落とされていたところの発見にもつながります。

ここまで鮮明であってこそ、CTを撮る意味、活用の価値があるのではないか!と実感しています。

次に、図K、Lの方ですが、1年半ほど前従来の医科用CTで撮影したCT像です。私たち歯科医が最もほしい領域である、歯牙と顎骨との境周辺の骨形態が、”メタルアーチファクト”の悪影響でほとんどわかりません。

不明瞭、不鮮明なX線像なため、診断資料としては、あまり有効といえませんでした。そのため、歯科用CTの約10倍もの被爆量である医科用CTの撮影は、金属の装着物の多い方には敬遠するようになりました。

図Lのクロスセクション像のように、どのセクションで切っても、歯牙や歯根の輪郭をしっかり線引きすることができないため、顎骨との位置関係、皮質骨ラインをたどることができません。診断資料としてのCTの限界を感じながらストレスが溜まっていた時期でした。

撮影病院をいくつか替えて試してみましたが、結果は同じでした。医科用CTの限界、壁にぶつかっていました。

一方、図Mは、先週当クリニックのCTで撮影させて頂いた方です。金属の構造物の影響をほとんど全くといっていいほど受けていないX線像です。自信を持って診断資料として活用でき、プランニングの際の最も有効なアイテムとなります。

メタルアーチファクトが皆無になったことにより、歯頚部周辺での歯牙破折の有無の診断に威力を発揮できます。デンタル画像では一方向からのため破折線が写らない場合でも、CT像では明瞭に写し出されます。

それから、鮮明なCT像からシュミレーションすることの意義、重要性については、次回お話しすることにします。

図Mの患者さんのあるクロスセクション像が図Nです。金属の影響をうけないどころか、被せの不適合箇所やメタルコアの適合性のチェックさえできます。

金属の影響を受けないため、歯頚部付近の骨形態・形状が読影できることは、歯周病の診断はもちろんのこと、将来的に欠損補綴であるにインプラント治療を行う際のフィクスチャーの選択には臨床上非常に有効になります。

また、皮質骨の厚み、海面骨の歯根周囲のボリュームなども、0.1㎜単位で測定できることは、インプラント体の太さや長さだけでなく、カラー部の形状の選択や適正なアバットメントの選択も、術前に決定できるようになりました。

正確なCT情報は、患者さんに対してだけでなく、偶発症を防ぐという意味にいおいて、私たち医療側を守る武器にもなります。

図Oは、図Nの1歯後方部でのクロスセクション像です。PC上で0.2㎜づつずらしていくことにより、3次元的に被せやメタルコアの適合性のチェックをある程度できるようにもなりました。

デジタル機器は、ユーザーの声を下に改良され、バージョンアップし、常に進化していかなければならない宿命にあります。

そのためには、メインテナンスも含め安心できるメーカーの商品であることは捨て難いポイントではないでしょうか?追従する他メーカーと十分競えるだけの開発者の熱意、開発資金も必要です。

日立製歯科用CTを”ヨイショ”するわけではありませんが、現在多種多用の医科用CTをラインアップしています。開発力の中で最も重要な開発に直接携わるブレインの質、量ともに、国内では群を抜いていると聞いています。

これからも時代を先取りする機種であってほしいし、さらなるバージョンアップを定期的にして頂きたいと思います。

来月は、CTユーザー対象の講演会で発表を予定しています。早々たるメンバーの中でどうなるかちょっと不安な部分もありますが、他歯科用CTと比較しての”日立製 CB MercuRayの優位性”について述べるつもりです。

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