第8回 歯の矯正費、医師の裁量?・・・
朝日新聞(2002/3/27)の暮らしのページの記事を取り上げてみました。
歯の矯正治療が、保険の対象外の自費治療になることをご存知の方は多いと思います。「100万円以上もかかった」 という話をよく耳にします。いったい治療費の中身、内訳はどうなっているのか、お答えしたいと思います。
まずは、下記の記事をご覧下さい。
矯正治療は、保険外の治療になるので患者さんの金銭的な負担がどうしても伴います。 ですから、歯科医側は、十分な説明と情報公開をする義務がありますし、患者さんも知る権利があります。
そこで、上記のA歯科医院のように治療費の内訳(もっと詳細な方がベター)を公開し、止む終えず引越し等で治療が中断された場合も想定して、治療前に、契約書を結ぶことは絶対必要です。 ちなみに、当医院では、治療費の内訳だけでなく支払い方法の選択肢を提示して、書面にて契約するようにしています。
近年、矯正治療は、主に材料のめざましい進歩により、同じ患者さん(つまり同じ症例)でも幾つもの治療方法が 選択できるようになってきました。治療前の検査により、Aコース、Bコース、Cコースというふうに材料が違えば、当然治療費もかわってきます。ですから、たくさんの治療方法を提示できる歯科医は、技術的にも優れているといえます。 幾つかのコースが提示できるということは、裏を返せば、どのやり方にも長所と短所があるということです。 絶対的な万能な治療方法はないともいえます。
治療費については、内訳を提示しない口約束で済ませる歯科医院は、時代の流れからいっても問題があると言わざるをえません。 治療に入る前に歯科医院と患者さんとで書面での契約は絶対必要です。歯並びの相談をした歯科医院で、 「契約書のようなものはあるのですか?」と尋ねてみて下さい。引き続き、下記の記事をご覧下さい。