第7回 歯を白くするグッズあれこれ・・・
昨今、日本では歯のホワイトニングブームが起きています。
今回は、トレンドビジネスマガシン(DIME) で取り上げられた記事をもとに、現在発売されている 「歯を白くする美白グッズ」 について、私なりの評価を述べるとともに、デンタルケアにいかに取り組めばいいか お話したいと思います。
高価というイメージの強かった審美歯科治療ですが、現在では手頃な価格で受けられるようになってきています。 1995年「芸能人は歯が命」 というキャッチフレーズで一般の歯磨き粉の約10倍と高価ながら、”アパガード” という商品が爆発的なヒットを飛ばしました。
歯は、タバコのヤニや食品のかすが、歯の表面のタンパク膜と反応してくすんでしまいます。 (下図) そこで、最近では、ハイドロキシアパタイトで歯を再石灰化するタイプのほか、 歯垢やタバコのヤニを溶かす有効成分を含んだタイプのものが主流になりつつあります。
30種類以上は発売されている歯磨き粉の中で、お勧めのものを以下に載せてみました。
ジェル状歯磨き粉で超お勧めの商品は、 「レンブラント」(下図) です。日本では、手にはいりにくいのが難点ですが、個人輸入はできると思います。
過酸化水素や、過酸化尿素が配合されたホワイトニンググッズについてですが、 今アメリカで、大ブームなのが、(左下図)の 「ホワイトストリップス」です。歯にシールのように貼るだけで 装着感も非常に良いです。アメリカでは、薬局に行けば、だれでも簡単に「ホワイトニンググッズ」が手に入ります。 日本では、劇薬成分が入っているとの見解から厚生労働省の認可がなかなかおりないのが現状です。アメリカへの旅行の 機会があれば、お勧めですので是非買ってみて下さい。
(右下図)の「NITEホワイト・エクセル」ですが、 去年の11月に国の認可がおりて、全国どこの歯科医院でも入手可能です。かなり出回っていますし、 安全性などを含め私の使用感では問題ない商品だと思います。
歯の表面に塗って白く見せるマニキャアタイプのものが、「ハニックス」や「カネボウ」から発売されていますが、効果の持続性がない(24時間が限界)ので止めた方が良いというのが正直な感想です。
最後になりましたが、健康ブーム、美白ブームも手伝ってデンタルケアはもはや虫歯予防だけでなく、 歯をいかに白くするかが重要なポイントになってきました。自宅でできるホワイトニンググッズは増える一方です。しかし、 ホワイトニング効果の著明な商品ほど、歯への”酸”によるダメージが起きやすいのも事実です。使用方法を熟知しておくことが大事です。いろんな「ホワイトニンググッズ」がスーパー、薬局で手に入る日が近い将来日本でも来るのではないでしょうか!
ホワイトニング治療に精通した歯科医院で的確なアドバイスをしてもらうことが最も大切なことと思います。