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第147回 ”ODC例会”&”第1回サブ例会”

先週の土曜日(2/13)は、”2010年度第2回ODC例会”、そして翌日(2/14)は、今年度からの試みである”第1回目ODCサブ例会”を行った。ODC(Okayama dentists club)とは、岡山県在住の歯科医を中心に集まった同志で、学術に重きを置いたスタディグループである。同門や年齢の壁を超え、真摯に臨床に取り組む姿勢を持った向上心高い歯科医の方々とともに、日々研鑽・情報交換を行っています。

今年度のODCの活動は、毎月の例会の他に、2か月毎に、実習を中心にしたサブ例会を行うことになっている。外部講師として、全国的に著名な歯科医の方々にも数名ご登壇して頂けることになっており、本当に今から楽しみである。

ところで、今月のODC例会では、3人の会員による”ケースプレゼンテーション(症例発表)”が行われました。3人が3様といいましょうか、各人個性ある症例発表で、実に興味深く拝聴させて頂きました。


総義歯(総入れ歯)の難症例に対して、”咬合負担域を考慮して対応したケース”は、補綴科出身のドクターならではの着眼点で工夫されており、今後の活躍が大いに期待できる内容でした。

2人目の会員の先生の発表は、診査・診断から治療計画の立案、治療介入、そして治療結果への考察と、”コンベンショナルなプロセス”が踏まれており、咬合理論についての見識もあるクオリティーの高いものでした。

細かな点では粗削りな個所もありましたが、本当に将来有望な若手という感想を持ちました。

座長を務めた3人目の先生の発表は、理想と現実の狭間の中で、ホームドクターとして患者目線で日々臨床をされていることがヒシヒシと感じ取れる人間味あふれる内容でした。

自身の医療技術向上への飽くなき姿勢も感じ取れ、今後の飛躍を期待したいところです。人間力豊かな尊敬できる方、という印象を再確認しました。

質疑応答も活発に行われ、11時過ぎまで、夜な夜な有意義な時間を共有できた、と実感しています。

3人の方とも、医療人として真剣に誠実に患者さんと向き合っていることが伝わってきとことは、今後の会員発表のヒントになったのではないでしょうか?3人の先生お疲れ様でした。

そして、翌日は、丸一日を使って、”インプラント治療を志す人へ!”という表題の下、

1)なぜ、今インプラントなのか?
2)インプラントは本当に良い治療なのか?
  (What’s needs for patients, What’s wants for doctor?)
3)天然歯VSインプラント
4)失敗症例、リカバリーから得たこと(ーPast Present Futureー)
5)インプラント外科の基本的な注意点

などについて、午前中レクチャーさせて頂きました。私が行った特徴的なオペの動画を中心に、”インプラントのオペの勘どころ”についてもお話させて頂きました。

午後からは、インプラントメーカーであるN社、I社の協賛の下、”インプラント埋入、メンブレンテクニック”についての実習を行いました。特に、N社のUさんには器材・インストュルメント類の貸与、実習のお手伝いなどのサポートをして頂き、本当に感謝です。

骨量が不足している時に行う”GBR(骨造成)を行う際の各種メンブレン(人工膜)の使用法、それに伴う切開・剥離・縫合法のバリエーションの習得”は、重要かつ必要不可欠です。一日コースとしてはかなりアドバンスな内容も取り入れましたので、何かしら気づきがあったのではないかと思われます。 

日曜日の丸一日、多くの会員が参加し、また熱心に実習に取り組んで頂いたこと、本当にうれしく思っています。ステップバイステップで、安全・確実なインプラント治療を臨床に取り入れて頂ければと思いました。

インプラント補綴の実習もサブ例会で今年度行いますので、またの参加お待ちしています。

昨今、インプラント治療に関しては、歯科医サイドがメリットばかりを強調したコンサルテーションを行い、実際の治療が低品質でトラブルになっているケースが多いのが現状です。

私たち歯科医は、医療人として、知識・経験の研讃は当然として、正しい情報(デメリットや限界について)も、患者さんに十二分にインフォームドすることが求められています。

少なくとも、ODCを通じて私は伝えていくつもりです。

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