第122回 ”ODC例会”&”ODCスタッフミーティング”
昨々日は、ドクター対象のスタディグループである「ODC(Okayama dentists club)例会」、そして昨日は第1回目となる「ODCスタッフミーティング」を行いました。同志であるODC会員は、既に40人に迫る状態になりました。今後も、多くの会員の方々の協力の下、円滑な運営ができるよう全力投球していく所存です。
今年度の「ODC」のスタンスは、ベーシックなスキルの習得、復習に重きを置いています。今回は、前回からの基礎資料採得の続きの話をさせて頂きました。顔貌写真、X線(デンタル14枚法)、ペリオチャート(歯周病検査)の撮り方、ポイントについて日々の臨床に即してエッセンスを触れたつもりです。
その後、模擬ケースによる「グループディスカッション」を行いました。歯科医自身の得意分野によって治療介入のアプローチ法はさまざまなです。参加者各人が診査・診断を行い、問題点を抽出し整理した後、治療計画を立案し、補綴設計を決定します。1人の歯科医では気づかないさまざまな治療法、アプローチ法があることに驚かされます。そして、如何に自身が偏ったプランニングしかできないのか、という新しい発見に出会います。
臨床はバランスが重要!といつも感じます。ウェークポイントの分野が一つでもあると、良質な治療プランは立てれません。日々の診療に追われ、”思考すること”がおろそかになりがちですが、歯科医が治療前に行う最も重要なプロセスです。参加者のドクターに、多少なりとも有意義な時間であったら幸いです。次回例会は、エンド(歯内療法)のセッションを行います。
6人の演者、それぞれ素晴らしい内容で、休日であるはずの日曜の午後のひと時、充実したカリキュラムだったと感じています。オブザーバーの何人かのドクターの方々もご足労頂き有難うございました。
”岡山県内の歯科医院で勤務するスタッフ同士の横の繋がり”を、今後も強固なものにしていければと思っています。参加者の方々、お疲れ様でした。
昨今、”自分さえよければ良い””自医院のためだけに・・・”という風潮があり、横の繋がりが希薄な歯科界です。が、ODCスタッフミーティングを通じて、さまざまな歯科医院の取り組みを共有して、複数の歯科医院のスタッフ間の連携があって始めて成り立つ”取り組み”を着実に行っていければ、と考えています。
ドクターのみならずスタッフが中心で”岡山県から全国へ向けて発信するための、始めの一歩”と位置付けれる日でだった、と確信しました。