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第69回 海外研修の成果

超強行日程の海外研修から、本日早朝にグアムから帰ってきました。
いわゆる”1泊4日の弾丸ツアー”でしたが、何とか予定通りスケジュールをこなせました。

留守の間、患者さんには、多大なご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありませんでした。
非常に多くの成果が得られた研修でしたのでお許しください。
また、臨床スキル、意識共に高いドクターとの人脈、交流もたくさんできました。自身の診療に対するモチベーションが上がった研修にもなりました。

歯周外科、インプラントを中心とした外科を人体(カダイバー)を使用して行う実習、トレーニングは、日本では認可されていません。
9割がた実習という、とても実践向きの研修といういわさを聞いて、参加を決意しました。


グアムは、10年ぶりくらいでしょうか?研修場所であるアウトリガー・グアム・リゾート・ホテルに宿泊したのですが、すっかり観光地化された、という印象です。とにかく日本人だらけでした。

店員(地元の人)に英語で尋ねても、日本人とわかると日本語で返答されるくらい、日本人を意識している感じでした。地元にとっては良いお客さんなのでしょう。フレンドリーで陽気な性格、開放感ある南国の風を感じ取ることはできましたが、造られた街という感が否めず、自然派の私には、”商業主義の違和感ばかりが目立つ風景”でした。

本題の話ですが、 外科の基本は、「解剖学」だと常々感じています。
あるテクニックを学ぶためというより、日々行っている手技を再確認しながら、バリエーション豊富な骨形態、神経、血管の走行に応じてどのように対応すれば良いか、自分なりに試行錯誤して、術中のリスクを最大限回避する方法を身につけたい、という思いがありました。

各種リフティングやボーン・グラフト、エクスパンションはもちろんのこと、ディストラクションやジェネシス、ティッシュ・グラフト関連とともに、一心不乱に解剖学の実習をやり続けました。

もちろん参加者は、十分な実績、経験のあるドクターばかりで、懇親会では活発な議論となり、歯科界の裏話、裏事情、グローバルな潮流なども聞け、非常に有意義な時間を過ごせました。

歯周外科、インプラント外科に関しては、膨大な種類の材料、インストゥルメントに始まり非常にたくさんのテクニックが氾濫しています。
何が正しいのか?何が良いのか?の見極めが非常に困難な時代です。

私としては、情報は情報としてできるだけたくさん入手できる環境はつくるとしても、最終的には自分で経験して判断するようにしています。今後もかわることのないスタンスです。

そして、何より”患者さん中心の歯科医療へ一つでも選択肢を多く提示できる歯科医院でありたい”、という思いがあります。

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