第512回 歯間ブラシについて
虫歯ができやすい部分に、「歯と歯の隙間」があります。歯と歯の隙間の虫歯は、特に大人の虫歯の特徴の一つでもあります。
それは、歯と歯の隙間は、歯ブラシだけでは十分に汚れが落とせないことが原因です。しっかり磨いたつもりでも、歯と歯の隙間には汚れが残っていて、歯ブラシでは、歯と歯の隙間の汚れを50%程度しか落とせないとも言われています。
歯ブラシは、歯面の汚れを除去するのには適しているのですが、歯と歯の隙間の汚れを落とすには、十分と言えません。口の中にプラークが残っていると虫歯だけでなく歯周病の原因になりますから、補助用具も活用して、効果的に汚れを落とすことが大切です。
歯間ブラシは当院にも4S~LLまであり、歯と歯のすき間の大きさに合わせて使ってもらいます。いうまでもなく、口の中の状態は一人ひとり異なるので、自分の歯茎の状態や使いたい部分に合ったサイズを選ぶことが大切です!!
歯間ブラシを無理なく挿入でき、力を入れずに使用できる(歯と歯の隙間に挿入した状態で、前後に動かせる)ブラシが良く、「なかなか入らない」「力を入れなければ動かせない」というような、サイズの合っていない歯間ブラシを使い続けると、歯を削ってしまったり、歯肉に刺激を与えてしまったりします。まだ使われたことがない方は治療やメンテナンスで来られた際に適切なサイズを確認するのでおっしゃって下さい!
歯間ブラシの使い方は歯と歯の隙間に歯間ブラシを通して、ゆっくりとブラシを数回往復させます。 使用頻度は毎日が望ましいですが、特にしっかり歯磨きをしていただきたい就寝前の使用をお勧めします。
歯間ブラシにはI字型とL字型がありますが・・・
I字型は、前歯を中心として使用したい人むけで、L字型は、奥歯を中心として使用したい人むけになります。