第277回 歯周病の要因でもあるたばこ!
たばこを吸う人の歯は、たいてい黄ばんでいるだけでなく、
ニコチンによる血流障害などから歯ぐきも黒ずんでしまいます。
最近の研究では喫煙が歯周病の危険因子として重要な位置を占めているとの報告があります。
それは、禁煙が生体防御の役割を担っている白血球や抗体の機能低下、もしくは末梢血管の循環障害などに関与していることが解ってきたからです。またたばこに含まれる一酸化炭素は血液中の酸素供給能力を奪い歯肉組織の活性化を阻害し、歯周病を促進します。喫煙者は非喫煙者を比べ、2~8倍のリスクがあると言われています。
喫煙者は歯周病にかかっている割合が多く、また治療した後は吸わない人に比べて治りの程度が悪いことも解っています。
さらには、禁煙によって治り方が回復するという報告もあります。
歯周病にかかっている人、特に進行した歯周病にかかっている人は禁煙をつる必要があります。
禁煙は百害あって一利なしです。さまざまな病気の予防のためにも禁煙を心掛けたいものです!