第19回 子供の歯は親が守る!
3ヵ月に一度フッ素塗布に来院しているK君。“なっちゃん”というオレンジジュースが大好きで、やめられない・・・とお母さんが困っておられました。
しかし、ある日「これを飲んだら歯が痛くなる!」と自分で飲まなくなったそうです。
お菓子も「うちに、お菓子はないんだよ。」と言って戸棚の中を見せることで、段々と欲しがらなくなったそうです。でも本当は、お父さんがお菓子を好きなため隠してあるのです。 それからK君のおやつは“ふかしたサツマイモ”etc・・・に変わりました。
今ではスナック菓子を見ても欲しがらないとのことです。いろんな所に歯ブラシを置いてあり、おやつの後は必ず歯磨きをするのがお約束
☆食べ終わると自分ですすんで歯磨きを始めるそうです。
K君のお母さんの、これからの目標は『ジュースを完全にやめさせ、麦茶に変えること』だそうです。お菓子の時と同様、ジュースを隠してK君の前では飲まないようにすれば目標達成も近いのではないかと思います。
私はK君のお母さんの話を聞いて、子どもの食生活を変えることができるのは親しかいないんだな・・と改めて感じました。いくらかわいい子どもでも、子どもの歯を守るためにはウソをついたり隠すことも必要!
みなさんは、お子さんに欲しがるお菓子を与えていますか?もう一度考えてみてください。甘い物が欲しいと言ってベソをかくお子さん。虫歯ができてしまって泣いているお子さん。やはり、虫歯ができてしまうことのほうがかわいそうですよね?!
お子さんの前で、お父さんお母さんが甘い物を食べていたのでは我慢することができません。家族みんなで協力し励ましてあげてください。
←ソファーに寝そべって、大きな口を開けて、
フッ素を 塗布する準備をするK君