食事の時の噛む回数
普段の食生活であまり意識することはないと思いますが、食事のとき何回くらい噛んで食べていますか?
昔に比べ現代は麺類やハンバーグなどの洋食やファーストフードを好んで食べる機会が増え、食事にかける時間も短くなっています。それに伴い噛む回数が減ったといわれています。
よく噛んで食べることは健康に沢山のメリットがあります!。
●唾液が沢山でる
唾液腺が噛む事によって刺激され、分泌される唾液の量が増えます。
それにより口腔内の細菌の増殖を抑え、細菌感染を防いでくれたり、むし歯、口の中の乾燥
も防いでくれます。また胃腸での消化吸収を良くしてくれるので胃腸の負担を和らげ、食べ
物も飲み込みやすくしてくれます。
●ガン、老化防止
唾液の中にある酵素(ペルオキシターゼ)は、発ガン性物質の毒性を消す働きをします。
また唾液中にに分泌されるパロチンというホルモンは老化防止効果をもつ物質として知られ
ています。
●骨、歯肉の強化
パロチンというホルモンは血液の中に入り、骨や歯肉を丈夫にしてくれます。
●肥満予防
肥満の最大の原因は食べ過ぎてしまうこと。食べ過ぎの人には早食いが多いのです。
コース料理などでゆっくりと料理がでてきて、量がそんなに多くないのにコースを食べている
途中で満腹感を感じる、食べ終わった後にいつもより食べる量は少なかったのにお腹いっ
ぱいと感じたことはありませんか?これは満腹中枢に刺激が届くには食べ始めてから20分
かかるといわれているので、脳が情報をキャッチするまでの間に食べ過ぎてしまわないよ
う、しっかりと時 間をかけ、よく噛んで食べると自然と食べ過ぎてしまうことを防止できま
す。
●発音、表情、歯並びが良くなる
小さいころによく噛むことによって顎の骨が十分に発達し、永久歯が生えてくるスペースが
十分 にでき歯が綺麗に並びます。顎が十分発達しないとスペースが狭くなり、永久歯はガ
タガタに生えてしまいます。
またよく噛む事により口の周りの筋肉が自然に鍛えられるので、口の動きがよくなり言葉の発音がはっきりできるようになり、顔が引き締まり表情豊かになったりする効果も期待できます。
〔よく噛むための習慣〕
■一口30回を目安に
■柔らかいものばかりではなく根菜等の歯ごたえのある食材を取り入れる。
柔らかい野菜でも大きめにカットして噛む回数を増やせるようにする
■一口の量を少なくする
■食事の時間をゆっくりとる
健康のためにも、食事の時の噛む回数・時間を意識して、試してみてはいかがでしょうか!