乳歯が抜けず永久歯が生えてきた
時々「乳歯が抜けていないのに、永久歯が生えてきているんですけど」という、問い合わせのお電話をいただきます。
ご両親からしたら、乳歯が抜けたら永久歯が生えてくる、というのが普通なのでおかしいのではないか?!と心配になりますよね。
お子様の生え変わりの時期に、このような時乳歯がある程度ぐらぐらとしていたら、自然に待っていても抜けてくると思われます。多少永久歯が生えていて乳歯が抜けるのが遅くても歯並びに影響ない場合が多いです。少し様子を見てあげましょう。
ただ、ぐらぐらしているのでお子さんが噛んだら痛みを訴えご飯を食べられない場合は歯科医院へ行って抜いてあげるという選択もあります。
また、乳歯と永久歯が前後に重なるように生えている場合や、乳歯がほとんどぐらついてない、永久歯がほとんど生えてしまっているのに乳歯が残っている・・・このような場合は永久歯の歯並びに影響がでる場合もあるので、歯科医院で乳歯を抜歯してあげたほうが良いです。
歯並びに影響してくるのももちろんですが、歯が重なった状態が続くと中々綺麗に磨くことも難しく、プラークが溜まりやすくなり虫歯の原因にもなります!
■乳歯がむし歯になると■
永久歯は手前の歯の方向に向かって移動するので、永久歯が生えてくると自然に乳歯が抜けます。しかし乳歯が虫歯になると早いうちに抜けてしまうこともあり、そうなるとまだ永久歯が生えてくる前にスペースができてしまい、奥の歯は通常生えてくる場所よりも手前に移動してきて後に生えてくる永久歯の場所を邪魔してしまいます。その結果前歯が手前や奥にずれて斜めに生えてきたり、八重歯になってきたり・・・歯並びが悪くなるリスクがあります。
最後に乳歯が抜けた後、いっこうに永久歯が生えてこない時・・・という場合もあります。基本的には経過観察で大丈夫です。しかし、乳歯が抜けてから半年以上も生えてこない場合には何らかの原因がある可能性が高いので歯医者でレントゲンを撮って永久歯の状態を確認しましょう。
子どもの成長も十人十色で歯の生え変わりも様々です。
普通がどうなのか分からないと思いますが、気になる場合はお気軽にお電話下さい。