八重歯について
八重歯は誰にでもあるわけではありません。ちらっと笑ったときに可愛い、と認識している人もいると思います。
そもそも八重歯とは…歯並びの問題であり、永久歯が生えてくる時に十分なスペースが確保できず、ずれた位置に生えてそれが八重歯となってしまいます。
原因は色々ありますが、乳歯から永久歯へ生え替わる順番によって後から生えた犬歯にスペースがなく八重歯になったり、顎が小さために大きい永久歯である犬歯が納まりきらなかったり、また生まれつきそのような歯列になっている場合もあります。犬歯=八重歯、というイメージが強いと思いますが必ずしもそういうわけではありません。しかし犬歯は他の歯に比べて永久歯が生え始めるタイミングが遅いので、他の歯にスペースをとられ比較的高い確率で八重歯となってしまうのです。
■八重歯のデメリット
八重歯があると歯並びが悪く、当然歯磨きが綺麗に並んでいる歯に比べスムーズにはしづらいです。なので丁寧なブラッシングを日々心がけないと、若いうちはまだ良くても年齢とともに歯周病や口臭などのトラブルを引き起こしてしまいやすくなります。また犬歯が八重歯になっている場合、他の歯に比べると尖っているので生え方によっては歯茎や唇、舌を傷つけてしまうこともあります。
八重歯がなければ他の歯は綺麗に並んでいるのにな・・・と八重歯を抜いて歯並びを綺麗にしたいと単純に思ってしまうかもしれませんが、八重歯が犬歯だった場合、犬歯には他の歯にかかる負担を軽減させる役割があり、無くなってしまうと通常の歯並びに比べ他の歯への負担が増え場合によっては知覚過敏を引き起こしてしまうこともあります。八重歯になっていてそのまま正しい位置にない場合は、その働きは弱まってしまいます。
また犬歯は他の歯に比べ非常に根が深く頑丈な歯なのです!加齢とともに歯を失っていっても最後まで生え残っていることが多く、寿命の長い歯です。そして顎の動きをアプローチする為の非常に重要な歯でもあります。
八重歯の治療法としては、一番に矯正治療が挙げられます。
症状により治療方法やかかる期間も異なりますので、気になる場合はお気軽に問合せ下さい。