第12回 大阪デンタルショーに行ってきました!
歯科の最新医療機器などの展示会をデンタルショー といいます。
デンタルショーは、車でいえば、 モーターショーみたいなもので、 4年に一度だけ開催されます。西日本最大のデンタルショーが今年は、 5月19日に大阪ドームで行われました。
入場者は、歯科医療従事者、及びその家族を含む関係者に限定されていたのですが、 数千~1万人はいたのではないでしょうか。ドーム内は、活気があり大盛況で、例えていうと、 「人だらけのデパ地下」状態でした。歯科業界の未来への方向性、提言ともいうべき開発途上の商品の展示等もありましたので報告したいと思います。
今年のデンタルショーの特徴を4年前と比較して一言で表現すると、 デジタル関連の機器の多さでした。
「IT革命」といわれて久しくなり、 今では死語になったともいえますが、医療業界は、そのスピードについていっていないのが現状です。歯科医療の現場では、 人対人のアナログ的な関係が今でも主流なのですが、インフォームドコンセントの一手法として、 既成画像や個々の患者自身の画像を編集利用した機器が多種多様出展されていました。
また、情報公開、事務処理の効率化の側面から電子カルテ関連のソフトメーカーの出展も目立っていたように思います。
中にはご存知HONDAの 「ASIMO」まででてきて、大々的にレセプト (診療報酬明細書)用ソフトの新商品のプレゼンをしていたブースもありました。
ただ、私の感想としては正直いってどこのメーカーのレセプト用コンピューターも大差なく、国の保険行政が 毎年のように変わるので、アフターケアーが迅速かつ的確にしてもらえるかが鍵だと思います。それから映像を駆使した患者説明グッズについては、現在でも行っている医院は多いと思いますが、今後はますます増えると思いますし必要不可欠になってくると思います。
5年ほど前までは、歯科業界でのキーワードといえば、 「レーザー」でした。歯ぐきなどの軟組織の処置に限って言えば医療用レーザーは とても便利で、使用価値大です。ただ、歯科治療の中心の硬組織である歯牙に対しては今のところ用途が限られるため、普及率も頭打ちの状態で今ではブームが去った感があります。
今回のデンタルショーを観た感じでは、キーワードは「ホワイトニング」 でしょうか。
当日、会場で行われた著明なドクターによるミニセミナーもホワイトニング関連の ものが多かったです。ホワイトニング関連のブースが広範囲を占めていました。「ホワイトニング」に使用する 歯科用材料は今後益々増えていくでしょうし、虫歯の治療のようにどこの歯医者さんでもできる日が、すぐそこにきている といえるでしょう。
いつものことですが、デンタルショーへ行くと一日があっという間に過ぎてしまいます。子供が、動物園や、遊園地でおおはしゃぎするのと似た小さな発見が多々あります。
日々の診療にあったら便利なものや、 患者さんへのインフォームドコンセント用に作製されたいろんなアイデアグッズなども展示しています。さっそく 持ち帰って翌日から使っているものもあります。もし石井歯科医院に来る機会があれば探してみてください。
4年後のデンタルショーも是非行きたいと思っています。とても有意義な一日でした。