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How toの前にWhyを学ぶセミナーを行っています

ここ数年は、インプットよりもアウトプットの場が増えてきたように思います。9月、10月だけでも5回の依頼された講演があり、スライドの準備を夜な夜なしているところです。

それとは別に、標記の歯科医師対象のセミナーを、当クリニック主催で数回に分けて行っています。

 How to とは、わかりやすく言えばテクニック“手技”の習得です。歯科医師向けに行われるメーカーやディーラー(歯科材料店)主催のセミナーの大半はこちらに相当します。歯科臨床を行う上で技術(手技)の習得はもちろん必要不可欠ですが、あまりにも“あるテクニックの長所を強調”して、その手技を行うために必要な材料や器具の売り込みに重点を置いた講演会が多いように思われます。例を挙げれば、院内のデジタル化推進のためのツールとして口腔内スキャナーやインプラント治療時のガイデッドサージェリー関連になります。留意点が随所にあるので、慎重に使用することが求められるのですが・・・。

 Why とは、自身が行っている診断方法や治療方針、治療計画に確固たる“科学的根拠があって行っているか?”を習得することです。定説のように行われている考え方や手技も、実は何の検証もほとんどされていない、あるいは、世界基準では否定されていたり日本の臨床医のみがガラパゴス化して行っている手技が存在します。ですから、論文の検索方法やその評価方法に始まり、同種の臨床研究のマス数とその評価値からEBMとしての信憑性を自身で検証できるようになって頂きたいと思っています。そして、機械的に臨床を行うことのリスクを生体のメカニズムを深く知ることから学んでほしいです。

 同じ術者が同じ手技で行っても結果は異なります。例えば、“骨を造ればインプラントができますよ!”という発信は非常に危険です。適切な手技で行われたとしても骨に変わるか変わらないかは生体の反応で決定します。X-線で不透過性に観察できたからと言って骨になっていることなど全く疑問です。免疫応答を組織レベルで理解すると、細胞レベルで生体がどのような変化をするか垣間見れます。

歯科臨床医は、どうしても目に見える現象のみを捉えて評価し一喜一憂しがちです。手技を学ぶことは大切ですが、その前に、口腔解剖学はもちろんのこと、口腔生理学、口腔組織学、口腔免疫学に代表される基礎医学についてもっともっと学ぶべき機会があるべき!と最近切に感じます。

生体が如何に高性能で精密な防御システムや修復機構を兼ね備えているか、そしてヒトがなぜ高等動物の頂点に君臨しているか、咀嚼器官の進化から知ることができます。

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