第579回 SRPセミナー
先日当医院でセミナーがありました。
大阪から講師の先生をお呼びして、他医院のスタッフさんと合同で行いました。
数ヶ月前にもこのセミナーをしていただきましたが、今回はその続きでミドルコースをスタッフ一同、受けさせてもらいました。
SRPとはスケーリング&ルートプレーニングの略で、歯周病治療の1つです。
スケーリング=歯にこびりついた歯石や歯垢を取り除く事
ルートプレーニング=細菌で感染した歯の根の表面を取り除き、磨いて表面をツルツルにして細菌の付きにくい環境にする事
歯と歯茎の境目には歯周ポケットと言われる溝があります。
その溝の中にハンドスケーラーと呼ばれる専用の器具を入れて、歯の根にこびりついた歯石を取り除きます。
歯周ポケットの中に付いた歯石を放置しておくと、歯を支えている骨が溶け次第に歯が揺れてきます。これが歯周病です。
歯周病が重度になると歯を失うことにもなります。
そうならないためにも、歯周ポケットの中の歯石を取り除く事はとても重要なのです。
SRPをすることで歯周病の原因となっている細菌を取り除き、歯茎の炎症を改善し、口腔内の環境をよくすることができます。
SRPをするにあたって、歯周ポケットの中は直接見ることができません。
なので手探りでの作業になります。
器具にあたる歯石を指先で感じることや、根面の状態を感じることがとても大切です。
セミナーの様子です。
より良いSRPをするには高い技術が必要です。
歯周ポケット内に入れる器具は鋭利なものになっているため、入れ方によっては痛みを伴うことがあります。
セミナー実習ではこのように模型を使用して練習します。
講師の先生も、1人ずつとても丁寧に教えてくださります。
スタッフ1人1人が高い技術を提供できるよう、頑張っています。