デンタルQ&A
麻酔のせいかと不安です女性 40代 2004/08/04
- Q
- 30年ぐらい前に処置した銀歯の中が、虫歯になっていたようで、スナック菓子を食べた拍子に欠けてしまいました。
すぐに歯科に行き、銀歯を取って削ってもらい神経に鎮痛剤だと思うのですが、処置してもらいました。虫歯はそれまでは痛くありませんでした。
その時に打った麻酔が24時間経っても効いているようで、仕方ありません。左奥の二番目の歯だったのですが、打った瞬間から動悸のようなものがあり、麻酔後3時間は味覚もあまりわからず、頭痛、倦怠感、食事の後片づけも出来ない状態で、顔を見た主人は、左側の顔がいつもと違うと感じていたようです。
12時間後、朝起きたときの顔が違って見え、コーヒーの味も違い、唇、咽喉内部の左側が痺れたような、腫れたような感覚があります。今、24時間たって、見た目は普通になりましたが、喋る時の左の唇の違和感、呼吸のし辛さは消えません。
歯科医に話したところ、麻酔の量と薬品名は間違えないだろうと言うことで(極一般的なものらしいです)たまたま、効きすぎるところに打ってしまったのかもと言う事で、二週間もすれば違和感はなくなるでしょうとの事でした。
二ヶ月前にも、同じ医院で同じ治療をしてもらっていて、その時は何事もなく治療は済みました。
鼻炎や植物アレルギーをもっていて、嗅覚障害の治療も二年前に三ヶ月やり、一度、投影剤での蕁麻疹も出ています。徐々に良くはなっているのかも知れませんが、明日も引き続きこのような症状があった場合、どうすればいいのでしょうか?
誰に訊いていいかわからず、メールをした次第です。
よろしくお願いします。 - A
- 左下の奥歯へ麻酔をされたのだと思いますが、文面からだけですと、歯科医が、歯の周囲への浸潤麻酔(粘膜下又は骨膜下)をしたのか、下の奥歯全体に効く下顎孔への伝達麻酔をしたのかが不明です。
ここからは想像になりますが、浸潤麻酔をしたのであれば、たぶんご指摘のような症状が24時間続いているとは考えにくいです。痺れが長時間残る場合は、何らかの神経の損傷が起きていると思われます。神経束へ注射針が直接接触すると一時的に麻痺、痺れが出ます。がすぐに回復(賦活化という)します。
一方、下顎孔への伝達麻酔の際に、注射針で何度も神経束を傷つけると、回復に時間がかかります。ただ、太い神経束ですので、注射によって切断されてしまうことはありません。
結論を申し上げれば、時間とともに徐々に症状は緩和されますが、一週間程度かかるのではないでしょうか?早期の回復をご希望でしたら、神経束の賦活化を活発に行わせるための薬がありますので、担当医に処方してもらえば良いと思います。外科処置での神経の損傷ではありませんので、間違いなく完治しますのでご安心ください。
歯茎の黒ずみについて女性 30代 2004/07/02
- Q
- 私は神奈川県在住の主婦です。お恥ずかしい話ですが、一日60本以上吸うヘビースモーカーです。歯茎が黒ずんでいますし、歯も黒い線が入って黒っぽい感じです。ですから、笑う時は、いつも手で覆う癖がついてしまいました。歯医者さんに行って綺麗にしたいのですが、歯のクリーニングというのは聞いたことがあるのですが、歯茎の黒いのは、きれいになるのでしょうか?
それから余談ですが、石井歯科のHPとっても勉強になります。知りたいことが山積み、ていう感じです。最高です。これからもUP宜しくお願いしまーす。
- A
- 歯茎の黒ずみの除去についてですが、レーザーを使用するのが、一般的な方法です。通常一回の治療できれいになりますが、変色が深部に広範囲にわたっている場合には、2回に分けて行うこともあります。
歯科医院へのレーザーの普及率は、現在3割程度と言われています。一度、かかりつけの歯科医院へ問い合わせてみては如何でしょうか。治療費は、自費治療になりますが、何千円かくらいで行っている医院が多いと思います。
また、当医院のHPへご興味を持って頂いて、有難うございます。7月1日にリニューアルしたばかりです。旧サイトより多少でも見やすくなっていればいいのですが・・・。今後も、ご意見、ご感想などあれば、どんどんお寄せください。誠心誠意お答えさせて頂きます。
アレルギー検査について女性 5歳以下 2004/05/27
- Q
- HP拝見致しました。現在、歯医者に通っています。虫歯の治療で今までに麻酔をしたことは何度もあるのですが、このたび、麻酔を打って治療した日に限り、その度に2回蕁麻疹が出ました。
しいて言えば、2回目の方が酷かったです。午前中に歯医者さんで治療し、いずれも夕飯の頃になって発疹しました。あわてて救急病院に行き、アレルギーを抑える注射を打ち治りました。内科の先生は、2回こういったことが起きるということは、「麻酔のアレルギー」かもしれないので気をつけてくださいとの事。
担当の歯医者さんにも詳細を話し、麻酔の名前も教えていただきました。常に財布の中に麻酔の名を記載したメモを携帯して突発におきた外科的な縫合の際に提示してくださいっとの事。
言われる通りにしているのですが、具体的に何の成分にアレルギーを起こしているのか知りたいっと思っています。検査を受けようと思っているのですが、具体的に何の成分にアレルギーを起こしているかを知りたいっと思っています。検査を受けようと思っているのですが、内科でその旨を説明すれば調べてもらえるのでしょうか・・・?また、どんな検査なのでしょうか?教えて頂けたら幸いです。宜しくお願い致します。
- A
- アレルギー検査は、内科、あるいは皮膚科でも可能だと思います。
通常、皮内テストといって、皮下(腕や背中)に少量のアレルギーが疑われる対象となる成分を塗布ないしはごく少量注入して、一週間程度の期間をおいて、発赤や腫脹の程度を観察します。
大変な検査ではありませんので、気楽に受けても大丈夫です。歯科では、被せや詰め物の使用するある種の金属にアレルギー反応を起こす方が結構いますので、依頼することがあります。
深刻な顎関節症女性 30代 2004/05/25
- Q
- 始めまして。深刻な質問をさせていただきます。先生のところでは、顎関節症患者に対して、咬合調整のための矯正治療をされておりますか?
インプラントは行われていると知ったのですが・・・。私は、市内の矯正歯科・歯科で、顎関節症の治療のため、スプリントと矯正を2年かけてやりました。
顎関節の位置は、正常に戻りました。(元々下顎が大きく左にずれ、開口障害はなかったものの、3年前に虫歯で一般歯科で左側上3番目の神経を抜いたときに激痛が左側頭頂部から左顎にかけて走り、どうしようもなくなり、顎よりも頭が痛かったのですが、その矯正歯科で左に下顎が大きく長年ずれた重度の顎関節症と診断され、「矯正で顎関節症が治る」と言われ、治療してきました。
矯正後、顎関節の痛みは消えたかのように思えました。しかし、ワイヤーを外した瞬間から、首への負担が急激にかかり、呼吸困難になり、あげくは、よくなっていたはずの顎関節の痛みも耐えられないくらいになってきて、「身体が原因じゃないの」と言われ、大学病院の整形で4ヶ月通いましたが悪化するばかりで、吐き気もでるし、「死」直前の状態になりました。
原因は左側にあった顎関節を無理やり正常位置に持ってきたので、顎の前の中心に集まり、首と胸、身体の全部に重心が過度にかかり、痛みと苦しさが物凄く、また、左の背中がもともとゆがんでいたので、そこへの圧迫が強まり、とてつもない吐き気が悪化しました。
現在もそれはあります。立てない、歩けない、呼吸困難、声も出せない。矯正中より物がかめない、食べられない。物がもてない。立ち上がることも歩くことも座ることもできなくなりました。物ももてないので、家事もできませんでした。4ヶ月くらい耐えましたが最後は全く立ち上がることもしゃべることもできないくらいひどい状態になり、結局その矯正歯科でワイヤーをいれてもらうとなぜか症状が改善しました。
しかし、まだまだ不安定で、吐き気と痛みとバランスがとれず、普通の生活ができません。上下ワイヤーを入れてもらって、なんとかPCもつかえるようになりました。歯並びや顎の位置は完璧になっているそうなのですが、身体がもともとゆがんでいたせいで、急激に顎の位置を変えたせいで重心が前の真ん中に移りすぎてしまったせいだと思います。なぜ、ワイヤーをしていると楽になるのか、その医師もさっぱりわからないそうです。
できれば、(矯正前のほうがはるかに体調がよかったのです)もとの位置に顎関節と歯並びを移動し(近づけ)、ワイヤーなしで呼吸し、立ち、歩き、物を噛んだり、家事ができるくらいになりたいのです。(顎関節症が再発して痛くなってもかまわないから。今の顎関節の位置でも、結局上顎のワイヤーをとると痛みは前より激しくなるので、それはあきらめています。)それから、矯正直前に抜歯した右上下の親知らず(この抜歯直後に急激に悪くなり、自力でほとんど立っていられなくなりました)のインプラントをし、前の状態に近づけたいのです。
その矯正医もたいていの噛みあわせを考えた矯正医もそんなことをしても悪くなるし、前の身体の状態になるとは考えられないと言います。
なぜかワイヤーをしていると、上の重みがせき止められてましになる。しかし、とるとまた前の地獄です。その歯科に今は行くしかないので行っていますが、その医師も困り果てています。
私としては、左に下顎がずれても(もともとそれで生活していたのですから)このワイヤーなしでは何もできなくなる状態から脱出したいのですが、先生のセカンド・オピニオンをお願い致します。完治はあきらめています。先生のところで、このような症例はありましたか?だめもとですが、無理なご相談ですが、お願い致します。
- A
- 顎関節症の患者さんに対して、補綴(被せ)や矯正治療により上下のかみ合わせを変えていく”咬合再構成”という治療は、非常に慎重に行う必要があります。
私が大学の医局に在籍していた10年以上前は、”顎関節症=咬合に問題あり”と考える”オクルージョニスト”と呼ばれる歯科医が多数派でした。私も多くの患者さんの治療にあたりましたが、”咬合再構成”により形態的に正常にしたにも関わらず、顎関節症の症状が取れない、機能的には全く治らない患者さんがいたのが現実でした。
当然完治ないし、症状が軽減した方も多くいましたが、最近よく耳にする”エビデンス”、つまり根拠に基づいた治療が行われていませんでした。
顎関節部の形態が悪い、下顎頭の位置が悪いからかみ合わせの治療をし、結果がよければ、治療法は間違っていなかった、ということで、皆納得していました。形態的には異常な顎関節の形状で、咬合にも問題がありそうな方でも、全く生活には支障が無く、機能している方も数多くおられました。
現在では、顎関節症=咬合という考え方ではなく、アンチオクルージョニストが多数派になっています。不正咬合は無視できないが、明らかに咬合に問題がある場合や、医原性で問題が生じている場合を除いては、咬合再構成は行ってはいけない、行わないというのが私見ですし、多くの歯科医の考え方だと、思います。
咬合異常の正常値、異常値の境界をどこに置くのか、という難しい問題があります。上下全体の歯を移動する矯正治療、というのは、不可逆的な行為ですので、元の状態には、誰も戻せません。
私の場合、顎関節の成長がほぼ終了する20歳以下の場合には、レントゲン、顎運動記録等から明らかに咬合に問題があれば、矯正治療の必要を説明して、治療しますが、20歳以上の方になると、スプリント治療を根気強くやって、関節頭にとって一番安定した筋肉位と呼ばれている位置へ自然に動くようであれば、咬合を変えますが、ほとんど動かない方のほうが多いです。
なぜなら、変形性顎関節症になっている方が大半で、関節頭自体の形態の異常は、外科処置か、人工関節を入れない限り変えようがないからです。
私の想像ですが、貴方の場合、関節頭の位置を無理に移動させたため、主に、咀嚼筋群の異常な筋収縮や攣縮が持続的、反復的に起こることによる”口顎部ジストニア”という疾患に自覚症状が似ています。神経内科の領域になるのですが、”ジストニア”というのは、口顎部だけでなく、耳鼻科領域になりますが、”痙攣性発生障害”といわれている声帯や喉頭の筋肉が異常に収縮するため声が出なくなることもあります。重度になれば、呼吸困難になることもあります。上肢に進めば、上肢を使う特定の動作が出来なくなりますし、次第に他の動作もおかされます。
治療としては、筋知覚神経をブロックするMAB法が一般的です。詳細は、専門家である神経内科の医師に相談されてみてはいかがでしょうか?ワイヤーを装着していると少し楽なのは、口の中に装置があるぶん頬っぺた側が出っ張って邪魔なため、咀嚼筋群の強力な攣縮が弱まるためと推察できます。MAB法(Muscle Afferent Block)または、最近では、ボツリヌス治療も著効があうそうです。神経内科、または、専門的な口腔外科の受診が肝要かと思います。
はじめまして、学生です男性 10代 2004/05/23
- Q
- 初めましてです。僕は、技工士学校の学生です。石井先生のホームページを見つけたのは、学校の先生からミリングという言葉を聞いてからどんな技術なのかインターネットで検索しているうちにリーゲルという言葉で、「院長からのメッセージ第28回<私の診療理念、・・・>という題のページから見つけることができました。
そこで、いきなりすいません!先生の知る、リーゲルの技工を多く症例こなしている信頼できる医院や技工所を教えて頂けないでしょうか?将来そういった職場にいつか入って自分の腕を上げることを目標に学校に通いたいんです!お願い致します!
あと、先生のホームページ、すごく分かりやすくてまだ2年生になったばかりの僕でも大変、理解しやすい内容ですごく勉強になります!これからも更新お願いします。このホームページの隠れファンになりました。
- A
- アタッチメントを利用し義歯というのは、設計や技工操作に不備があると、壊れやすいという欠点があります。
また、修理ができない場合があり、敬遠する歯科医がいるのも事実です。しかし、最近では、レーザー溶接で、瞬時に修理できるケースが増えてきたといえます。
私の場合、医局時代から、自身で多種多様のアタッチメントを使用したり自作してきました。失敗作もありました。リーゲルは、症例さえ選べば、非常に有効なアタッチメントだと思っています。
既製品が数種類あるのですが、クリアランス(対合歯との距離)が十分でないと使えなかったり、咬合力が強い方には不向きといった注意点がありますので、術前の診査は重要です。
ですから、現在では全て自作しています。リーゲルの技工を丁寧にやっているところは、私の知る限り”T”でしょうか?
ただ、ここ数年外注していないので、今現在どうか、といわれると正直わかりません。私は、大学の補綴科(義歯部門)の講座にいましたので、卒後3年は、自分の受け持ちの患者さんの技工は全て自分で行っていました。
就職先として、一番勉強になるのは、私立、国公立大学の中にあるラボが良いと思います。ただ、欠員がないと、なかなか就職できないと思いますが・・・。
最後になりましたが、当サイトへ、興味を持って頂き有難うございます。頻繁な更新は無理と思いますが、他に類を見ないコンテンツにしていきたいと思っています。質の高い補綴物を作れる歯科技工士を目指してください。影ながら応援しています。私たち歯科医も、日々進歩する材料、テクニックに遅れを取らない”見る目”は、常に持っていたいと思っています。
転院のご相談女性 20代 2004/04/10
- Q
- 5年位前から歯列矯正を始め、8ヶ月ほど前から上下の前歯の裏側のみにリテーナーをつけていました。
右下奥歯のブリッジの部分を治療中だったのですが、治療を受ける上で、スタッフや歯科技工士の患者さんへの対応、治療面などで、不安、不快に感じるところが度々あったり、治療がどう考えても長引かされていたりで、治療を任せるのが怖く感じられたので、治療をそこで続けるのは止めてしまいました。そこへは、1年ほど前に転院して治療を続けていました。
矯正治療はほぼ終わっていると思われますが、やはり転院するとなると、紹介状などが必要になるのでしょうか?それと、治療中の右下のブリッジの部分ですが、9年位前に治療にかかった所で、ブリッジをかぶせる治療をしてもらいまして、当時はブリッジの真ん中の歯も虫歯で半分ほど削られたけれど、まだ、歯は残っていましたし、両隣りの2本の歯もブリッジのために削られたけど、虫歯はない状態だったのですが、数年後には、真ん中の歯のブリッジの空洞部分からな中からの歯が虫歯になり、私はもっと早く治療に行っていれば良かったのですが、結局真ん中の歯は抜かれてなくなってしまいました。
その頃に歯列矯正を始めてそこの奥歯は抜いたままで、半年ほど前までの数年間はぽっかりスペースがあいたままで見た目は良くないかもしれないけれど、奥歯なのでそんなに目立たないし、痛んだりしみたりする事もなく、食事や歯磨きなどの不自由なくしていました。で、先月までかかっていた歯科の方で半年前にそこの右下部分へブリッジ処置をしましょうという事になり、前回のブリッジの事もあったので、少し不安に思いつつも、先生にはそう言えず結局両端の歯をすっぽりかぶせるようなブリッジをつけてもらって見た目はきれいになったのですが、ブリッジの中に隙間があったようでうがいをしたりすると、中に水が入ってきたりして、かなりしみて歯磨きには充分気をつけていたけれど、歯間ブラシやフロスを使っても歯磨きできない部分があって、右側でかんで食事したりする事はできましたが、1,2ヶ月後には歯がずきずきしだして、新しいブリッジに作り替えることになりました。
で、新しいブリッジを2ヶ月前につけたのですが、その際に麻酔をかけて結構歯を削っていたようで、今度はブリッジをつけた日から上と下の歯が当たっただけでもずきんと痛く感じられ、右側の歯では食べ物を噛む事もできないほどだったのですが、そこの先生にそう言ったところ、神経を抜く処置をすすめられました。しかし、神経を抜いた歯にブリッジをかぶせるのは、ブリッジの隙間から歯が虫歯になっても分からない状況をつくってしまい、数年後には歯がまた駄目になってしまうのではと思い不安に感じました。
神経は抜いてもらっていません。痛みは、1週間位まえから少し和らいできたようで、軽く噛む程度なら右側の奥歯で食べれるようになりました。それと、もともと矯正を始める前から、口を最大に開けようとする時だけ左顎の関節ががくっと横にずれるような症状があったのですが、その新しいブリッジをつけて1,2週間後位から右顎の方の関節が痛くなってきて、ぐきっと音がしたり、関節に圧迫感みたいなものを常に感じています。
転院するのは、患者として気が重く感じるところもあるのですが、安心して治療が受けられる所に転院をと思っています。先生のHPを拝見してて、もし先生が転院を受け入れてくださるのであれば、貴医院で治療を続けさせていただけたらと思いました。お忙しいとは思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
- A
- この5年間、歯科治療のことで、思い悩み、ご苦労されたことが手にとるようにわかります。言いたいことが言えず、担当医との意思疎通がうまくとれなかったことから、不安、不信へと、つながったのではないでしょうか?とても残念です。
転院についてですが、治療を受けるのは、患者さんです。主人公であるご自身が治療する医院を自由に選択するのは、当然の権利です。最近盛んに言われているセコンド・オピニオン(別の歯科医の意見を聞いてみること)は、非常に有益なことです。
当医院で宜しければ、いつでもお越しください。今までのいきさつを聞いた上で、今後の治療方針などの提案をさせていただきたいと思います。TELにて予約を取っていただいたほうがお待たせしないで済むと思いますが・・・。
歯医者さんが怖いんです女性 30代 2004/03/09
- Q
- 初めまして、私は37歳にして、歯医者がとっても苦手です!痛みや音ではないんです。注射が大の苦手なんです。
子供を産んだときでも、処置のとき、「尿道までさけたから麻酔をしてから縫合しましょう」という先生に、「注射は嫌いだからやめて!!」と叫び、麻酔なしで18針縫っちゃったぐらいです。あとで後悔しましたが・・・。今、歯医者に行かなければならないんですが、どうしたら怖くなくなるんでしょう?もしよかったら、何かアドバイスを、お願いします。
- A
- 注射が苦手とのことですが、歯の治療全てに、注射(麻酔)が必要とは限りません。
小さな虫歯であれば、麻酔なしで治療可能ですし、大きな虫歯の場合でも、歯の薬を詰めて、神経を殺すことも可能ですので、麻酔は不要です。
但し、抜歯とか、切開などの外科処置は、麻酔なしでは耐えれません。”歯医者に行くと麻酔をされる”と決め付けるのではなく、取りあえず、診察してもらって、麻酔なしでの治療は可能かどうかかかりつけの歯科医院で相談してみたらいかがでしょうか?ほとんどの処置は麻酔なしで可能ですよ!
ブラッシング法について女性 5歳以下 2004/03/07
- Q
- ブラッシンの仕方について疑問があるのですが・・・。
それは、歯と歯茎の間を磨くときの事なんですが、私の歯茎は歯に面している部分の歯茎が下がっているために、カーブのきついU字型や、V字型になってしまっています。よって磨くときは、歯に対して斜めに歯ブラシを傾けつつ、歯ブラシの端の先をポケットに入れ、そのポケットに対して、ごく軽く小さく左右に歯ブラシを動かしながら1本1本磨くという感じです。
で、いつも思うことなんですが、こういう磨き方で大丈夫でしょうか?出来るだけ優しく磨いているつもりですが、この磨き方が原因で歯茎に炎症を引き起こし、更に歯肉退縮の原因になったりしないのでしょうか?
- A
- 現在行っているブラッシング法は、バス法という磨き方ですので、基本的には良いと思います。細かな注意点、部位別のあて方、悪い癖については、実際診てみないとなんともいえませんが・・・。
ブラッシング指導を熱心に指導してもらえる歯医者さんで見てもらってください。
顎のゆがみについて女性 10代 2004/01/17
- Q
- 顎のゆがみのところを、読ませていただきました。高2の娘が、5年ほど前から、顎のゆがみに気づき悩んでいますが、精神的にも落ち込んだことから、閉所恐怖症気味になり、MRIの検査等が受けられず、外科的な手術にも不安を感じています。
歯科検診でも指摘されない程度の一部不正咬合がありましたが、段々と口元が怒ったように見えるようになったため、中2の時に下の歯を1本抜き、矯正治療を行いました。たちまち口元が怒ったように見えることは少し改善されましたが、本人は顎のゆがみは、進んでいるように思うということで、症状、治療法について相談を希望しています。娘の外観は症例1の方に似ていますが、治療の時期等だいたいの目安があれば、教えていただけると助かります。大学受験と、高校の授業、治療の時期等何を優先するか、話し合いたいと思っています。
- A
- 顎のゆがみに関するご質問ですが、文面からは、顎のゆがみの原因が、歯によるものか、顎自体の偏位によるものなのかは不明です。ですから、治療に外科が必要か不必要かの診断がつかない、というのが正直なところです。
”口元が怒ったような”というのも、どういう顔立ちなのかちょっとわかりかねるところがありますので、もし、来院が可能でしたら、一度診察させていただいたほうが良いと思います。
矯正治療を一時行っていた、というのも引っかかるところです。顎の偏位に、歯科医が気づかなかったのでしょうか?1本だけ抜歯したというのも普通は左右対称に抜歯する場合が多いので、どういう治療をしたのか、お聞きしたほうがいい点です。当医院でよければ、相談は無料で行っていますので、いつでもお越しください。
歯ぐきを見てみようを拝見して・・・女性 30代 2004/01/09
- Q
- HPを拝見してとても驚き、感謝いたしましたのでメールさせていただきます。まさに、欲しい情報がここにあった!という感じです。どうもありがとうございました。
私の歯茎は全ての歯において現在フェストゥーン状態になっているのを鏡で今確認しました。正確には、そのうちの1/4数の歯はフェストゥーン部分が薄くなってこの年始に歯磨きしたときになんと削れ落ちてしまいました。(口を嗽いだら歯茎のかけらと思われるのがヒラヒラ落ちていてホラーみたいでした。その後、鏡を見たらもっと怖くてびっくり&大ショックでした。)
歯茎退縮と知覚過敏で前の歯科医に通院中「歯垢がつくところの退縮が悪化するので一層しっかり歯磨きを」「一度、失った歯茎は絶対に元に戻らない」「歯肉の退縮は戻らない」と聞いていたのです。でも、今年転院した歯科で「これは歯周病ではなく外傷です」といわれ、「正常な歯茎に戻ります」と言われ驚き、喜び、そして同時に信じられない気持ちにもなりました。なんせ前の歯科で散々戻らないといわれていたのですから。そこで、歯肉と外傷で検索して、石井先生のHPに出会うことができました。
先生のページで確かに歯茎が綺麗な状態に戻っていく姿を見て心から安心しました。トカゲのしっぽじゃないけど、戻る、ということでいいのですね?そこで質問です。
・歯茎が歯に付着しているけど、薄くペラペラになっているという場合には歯茎を休ませてきちんと対応すればその部分はどのくらいの期間で太った元気な歯茎になるのでしょうか。(今の歯科で注意されてブラッシングを変えて、歯間ブラシをするようになったら最初の一週間歯と歯の間のペラペラながら存在した三角の歯茎がほとんど無くなりました。その後、歯の根本の歯茎が硬く太ってきました。もう暫くしたら、歯の間の三角も復活するのでしょうか)
・私の1/4の歯のように歯茎が薄くなってチギレ落ちちゃったという場合は、きちんとした対応で1年間で歯茎は何㎜くらいずつ再生するものでしょうか。少しでも歯の茶色い部分が隠れるようになってきたらいいなとおもっているのですが。もっとも歯茎が下がるのは年のせいもあるのでしょうか。大体、30台半ばだとどのくらい下がっているのが平均的?なのでしょう。
・そもそも歯茎の細胞の死滅と再生能力ってどうなっているのでしょうか。歯周病関連のHPを見まくったときに、大抵「下がった歯茎は戻らない」とあったのですが、それとこれはどう違うのか素人にはわかりにくいです。
おそらく私と同じようなパターンでの歯茎の後退を歯周病と思い込んでいる人が少なからずいると確信しています(各種歯に悩む患者のHPを検索しまくった昨年末の経験上。そして歯茎が戻らないと多くの方が嘆き悲しんでいます。)そのような患者さんがどうか先生のHPに出会えますように。これからも治療でお忙しい中、HPの運営は大変かと思いますが、こうして助かる者が多く存在するということをお伝えしたくメールいたしました。どうかこれからもよろしくお願いいたします。
- A
- 3つのご質問に順にお答えします。
①歯の間の三角も復活するのでしょうか?・・・・歯の間の三角の場所を歯間乳頭といいます。結論からいいますと、歯間乳頭部の再生は、難しいと思います。少し難しい話になりますが、歯茎と歯は繊維性の結合組織(糸で縫い合わせた感じ)でくっついています。さらに、遊離歯肉と付着歯肉とに大別され、歯間乳頭部は、遊離歯肉が大部分で繊維性の結合をしていないため、一旦やせてしまうと、元には戻りません。一方、歯の根元がやせた場合は、原因が何らかの外傷であれば、原因除去と、適切なブラッシングによって、再生は可能です。但し、時間が経過すればするほど、再生する量は少なくなります。
②何㎜くらい再生するか?・・・・・・どれくらいかけて悪くなったかとか、歯茎がやせた原因が完全に除去できているか、などが影響します。歯茎の根元部分の再生は十分可能です。例えば、1,2ヶ月で悪くなったのであれば、ほとんど元に戻る可能性が高いです。何年もかけて悪くなっている場合は、1㎜くらいが限度でしょうか。どうしても元の状態にしたいのであれば、歯肉の移植をすればきれいに治ります。
①でお話した付着歯肉がどれだけ残っているかがポイントになります。付着歯肉が多ければ多いほど、その部分の再生は活発に行われます。
③歯茎の細胞の死滅と再生能力はどうなっているのでしょうか?・・・・・炎症による歯茎の細胞の死滅は、非常に短時間での悪化を除いて、基本的に再生、修復されません。外傷の場合は別です。怪我による皮膚の傷が治るのと同じです。外力が軽度で短時間であれば、適切な処置をすれば、再生、修復されます。ただ、程度が重篤とか、持続的に長期間外傷が加わると、元には戻りません。