デンタルQ&A
子供の歯の段差・・・女性 5歳以下 2008/01/18
- Q
- こんにちは!初めまして。4歳半の子供の前歯なんですが、上の前歯の一本が2㎜程長く?一本だけ長い状態です。
3歳半位までおしゃぶりが外れませんでした。原因はおしゃぶりでしょうか?大人の歯に生え変わったらどうなるのかがとても心配で 歯医者さんに連れて行きたいのですが、尋常じゃないくらい嫌がるので様子?を見ています。虫歯はなく(多分・・・)歯の段差だけが心配です・・
- A
- はじめまして。院長の石井です。
文面からの情報ですので、推測の域を出ないことはご了承下さい。
おしゃぶりが原因とは考えにくいです。おしゃぶりが原因の場合、通常歯並びは、上顎前突入(出っ歯)か開咬(前歯が咬み合わない)のいずれかか、両方の状態になります。
想像になりますが、幼少期に外力(どこかに強くぶつけた?)が加わった可能性はあります。
いずれにしても、永久歯への影響の有無はレントゲンを撮ればわかりますが、わかったとしても、治療の開始時期は、6才前後(前歯の頭が出始めた頃)になります。
それと、お子さんが歯医者嫌いというのが少し気になります。通常4才を過ぎると、時間をかけて説明すれば治療の必要性などを、本人が自覚できる精神年齢です。
治療を行うという前提ではなく、検診とフッ素塗布くらいの軽い気持ちでまずはかかりつけの歯医者さんに行くよう促してみてはいかがでしょうか?無理強いは禁物ですが・・・。
返答になったでしょうか?参考にしてみて下さい。
噛み合わせ女性 5歳以下 2006/09/27
- Q
- 1歳になる子供は上下前歯が4本ずつ生えていますが、噛みあわせが逆で受け口になっています。
検診時に相談したところ、顎の発達は生え揃うまで分からないから様子をみましょうと言われました。歯軋りもしていてますます受け口になるのではと心配です。
やはり今は様子をみるしかないのでしょうか。 - A
- はじめまして。院長の石井です。
お子さんの受け口についてのご相談ですが、正直言って、1歳という年齢では、治療の必要性がありません。
どういうことかと言いますと、本当に受け口の咬み合わせかどうかの判断がつかないのです。下顎は、通常の咬み合わせから意識して前方方向へ出せば、だれでも受け口の咬み合わせを作ることができます。
1歳ですと、上下の前歯2~4本ずつが生えた状態です。奥歯が生えきった2~2歳半くらいに乳歯の咬み合わせが決定します。
もし、その時点で受け口の傾向があるようでしたら、詳しい検査の必要があります。家族暦(親御さんや祖父母に受け口の方がいる)がある場合は、骨格的な問題がお子さんに受け継がれる可能性もありますので要注意です。
通常、小児期の咬合治療、矯正治療の開始時期は、早くても3歳からです。3歳半~4才になれば、症状に合ったいろいろな治療法の提案ができます。当医院でも、幼児期の多くのお子さんが治療を行っています。
過剰歯について女性 5歳以下 2006/09/05
- Q
- 1歳7ヶ月の娘ですが、歯を打撲してぐらついていたのでレントゲンを撮って頂きました。それで前歯の上に過剰歯が見つかりました。
先生は永久歯が生えてくるまでに手術して取り出した方がいいとおっしゃいましたが、その後自分なりに調べていると、過剰歯を手術で取り出した後に永久歯が生えてこない場合があるという記事がありました。
過剰歯は抜いた方がいいのでしょうか?抜かない方がいいのでしょうか?また、抜く場合時期はいつ頃がいいのでしょうか?
よろしくお願いします。 - A
- 過剰歯についてのご質問ですが、過剰歯と隣接する永久歯との位置関係によって、対処法が変わってきます。
永久歯が生えるのを邪魔しない、あるいは歯並びを悪くしない位置にある場合は、抜歯する必要はありません。一生そのままでも大丈夫です。
ただ、通常は隣接した永久歯に近い位置にありますので、生えてくる永久歯の方向、生える時期などに問題があると確認できた時点で抜歯します。
万が一、ご指摘のように過剰歯を抜いたことによりいつまでたっても永久歯が生えてこない場合でも、牽引(引っ張り出す)することは可能です。
通常、上の一番前の歯が生える6才前後の時期に、抜歯すべきかどうか判断して、処置します。あまり早い時期に抜歯すると、永久歯の歯根を傷つける場合がありますので・・・。
子供の歯軋りについて女性 5歳以下 2006/05/22
- Q
- 現在1歳11ヶ月の娘のことですが、奥歯が生え始めた頃から夜寝ると歯軋りを毎日のようにしています。歯や歯並びに影響がないか心配です。実家の母はストレスや欲求不満があるのではないかといいますが、そのような無理な子育てをしているつもりはないのですが…このまま様子をみてもよいのでしょうか。
- A
- ご質問への返答ですが、結論から申し上げますと、問題は全くないと思われます。
乳児、幼児の初期(~3歳)の歯軋りは、生理的な現象で、多かれ少なかれほとんどのお子さんがしています。歯軋りによって、顎の発達や周囲の組織、筋肉がしっかり発達するとも考えられています。
乳歯列が完成し、3歳を過ぎても頻繁に歯軋りをするようなら、小児歯科に精通した歯医者さんで一度診察を受けられたほうが良いと思います。
上下の咬み合わせの異常や上下の顎の発達のアンバランスが発見され、治療が必要な場合もあります。
乳歯先天欠損の疑いと言われ・・・男性 5歳以下 2006/03/21
- Q
- はじめまして。
息子(1歳半)の歯について、とても心配なことがありまして、質問させていただきます。息子は歯の生え始めが遅く1歳2ヶ月が最初で、D歯から生えてきました。
そして、現在はD歯が4本、C歯が4本顔を出しているところです。先日の1歳半の歯科検診で歯科医に診て頂いた所、この時期に生えてなければ、A、B歯上下計8本は先天的欠如の可能性が大きいと指摘されました。
前歯は8本も生えないということはあるのでしょうか?
今後言葉の発音や、もし、永久歯が生えるのなら奥歯に押されて生えるスペースがないのでは等いろいろ不安になっております。近くの歯科医に行って、レントゲンを撮ろうと思いましたが、「じっとしていられないので撮れないと思います、2歳まで様子をみましょう」と言われ何もせず帰ってきました。
親戚からは、歯茎が硬くて出てこれないかもといわれましたが、乳歯でもそういうことも考えられるのでしょうか?
よろしくお願い致します。 - A
- 歯が生える順番には、一定の法則があります。C,Dが生えきったのに、A,Bが生えていない場合、診察した歯科医が指摘したように、残念ながら上下8本が先天性欠如歯の可能性が高いです。
確かに歯は存在するのに歯茎から出てこない場合がありますが、通常1,2本の歯だけです。その場合は牽引(引っ張り出す)をします。ただ、多数の歯が埋まったまま出てこないということはまずありえません。
いずれにしても、現在顎の中に歯が何本、どういう状態で存在しているのか判明しないと、治療方針が決まりません。
2才になれば、何とか動かずにレントゲンが撮れると思いますので、その時点で治療法について担当医と相談されれば良いと思います。その時点からでも治療が遅すぎる、ということはありません。
そういえば、昨日、通常より永久歯が8本少ないお子さんが来ました。当医院にて矯正治療をしているのですが、しっかりとした咬み合わせをどのようにつくっていくのか、とても難しいケースです。
お子さんの場合も、将来のことを考えると、小児歯科はもちろんのこと矯正治療にも精通した歯科医院での治療が大事かと思います。
生まれつき口が大きく開きません女性 5歳以下 2005/09/21
- Q
- はじめまして、1歳2ヶ月になる娘がいるのですが、生まれつき口が縦に大きく開きません。
下顎がうまく動かないようで、母乳も吸えず、しばらく経管栄養でした。
現在も上手に噛む事ができず、離乳食も丸飲みの状態です。
食べる時、下顎が動かないので上唇を上げて歯茎をむき出して口に入れるようになってしまいました。あくびをする時も1.3センチ程しか開かず、かみ殺したようなあくびです。
口腔外科医に診てもらったのですが、原因不明で、今は検査のしようがないので、1歳半頃にとりあえず顎のMRIを撮ってみましょう、と言われています。
小顎症と診断されているのですが、それと口が開かない事とは関係ないそうです。
ちなみに声帯も少し麻痺があるようで、かすれたような泣き声になります。この先ずっと口が大きく開かないままなのか、言葉は話せるのか、とても不安な毎日を過ごしています。
どうぞご助言下さい、よろしくお願いします。 - A
- 「石井歯科医院」の石井です。
文面から私が返答できる範囲でお答えしたいと思います。お子さんの肉体的な成長・発育は、同年齢の平均で推移しているのでしょうか?
”口が開かない”こと以外に身体的な変調はないでしょうか?
妊娠時や出産時に何か問題はなかったのでしょうか?正常な新生児の頭蓋骨の写真を添付しました(相談者へのみ送信)。
ご覧のように、生まれてすぐの赤ちゃんは、頭でっかちです。
上下の顎は、とても未発達な状態で生まれてきます。
脳頭蓋(脳が詰まっている部分)は、大きさだけで言うと、出生時に70~80%完成しています。それに比較して、下顔面(上顎、下顎等)部分は非常に貧弱で、成長発育は、環境的因子の影響を大きく受けます。特に、口の開閉に関係する顎の関節部分の成長能力は、20歳まであります。
開閉口に関係する顎関節部分の成長は、全身的な要因(成長ホルモンなど)よりも局所の外来性の要因によって調整されます。”よく咬めば顎が大きくなる”、というのも、まんざら間違ってはいないのです。
何を言いたいかといえば、先天的な問題、遺伝的な問題があって、顎関節部に器質的変化(下顎頭と下顎窩との癒着、関節円盤を挟んでの靭帯の硬直等)が生じて開閉口がうまくできないのであれば、外科処置が必要です。通常2~3才になってから行います。
顎の関節部分の形態(下顎窩)は、胎生約14週に下顎頭の機械的圧迫により決定します。ですから、新生児(生後1ヶ月まで)の時点で2㎝以上は通常開口できます。
顎関節に形態的、器質的な問題がなければ、親御さんの出番になります。レントゲンで異常がなければ、開閉口、咀嚼訓練を継続し、下顎の成長発育を促せば、開口量は増加していくはずです。
小児矯正について 2男性 6~9歳 2005/09/12
- Q
- 8才男子の8月5日投稿の続きです。
先日別の成人矯正もしている矯正歯科で検査した結果、上顎前突(上下の第1大臼歯が前後同じ位置)、叢生(上左側切歯は、スペース不足で中切歯と乳犬歯の後方にはえてくるでしょう)でした。
セファロと息子の歯の模型によると、
顎の大きさは、平均的ですが、上顎の奥歯がやや前方にはえてきたのが原因でスペース不足が起きたのではとのことでした。(イーラインは、ほぼ平均値で上唇が平均値よりすこし後方)コンピュータの診断では、将来永久歯の抜歯の可能性大ではあるが、前後それぞれ3ミリ計6ミリ移動できそうなので非抜歯でいけるだろうとのことでした。
治療計画としては、
かみ合わせや歯根のことまで考えると
矯正治療は、やや遅らせた方がよいでしょうとのことで、まず、舌しょうたいの訓練とマウスピース(トレーナー)で土台づくり。10才から12才で小臼歯がはえて少ししたらGMDで後戻りを考えて4ヶ月で4ミリ移動して2ヶ月保定。その後、第2大臼歯がはえてから、ワイヤー治療。(デーモン)
奥歯の移動については、床装置は、歯牙しか移動しないので期待できないでしょうとのことでした。(床矯正には、否定的のようです)(極端にいうと垂直に移動しないで歯が斜めになるだけだそうです)
とりあえず、上の左前中切歯の角度が悪く下の歯にあたってるのでなんとかしたほしいとお願いしたところ、マウスピースで改善されますよとのことでした。
早期治療のタイミングを逃しつつあるのようにも思えるのですが、どうなんでしょうか?
かみ合わせや歯根のことまで言われると床矯正に不安が残ります。 - A
- 矯正治療を始める時期、使用する装置やテクニックについては、歯科医によって考え方にかなりばらつきがあります。
治療自体は、6才からでも、中高校生でも、20才を過ぎてからでも全く問題なく行えますが、早期ほど治療法のバリエーションが豊富なのは確かです。理由は、顎の成長のコントロールができるからです。予防的な矯正が行えるという点です。
床矯正に否定的な歯科医が多いのは事実です。貴殿が文面でご指摘のように傾斜移動が主体ですので、適用できる症例が限られる、という言い方をされます。
床矯正に不向きな症例、床装置では動かせない方向へ歯牙を動かさないといけない症例もたくさんあります。装置の使い分けをすればいいだけのことです。床装置を前提にした治療は危険です。床装置を数ある装置の一つと考えることが大切です。
矯正治療には、1期治療、2期治療という考え方があります。1期治療は、幼年期の乳歯列期、混合歯列期に行います。主に、上下の顎骨の成長のアンバランスや位置異常の是正と、歯牙萌出スペースの確保を目的に行います。
2期治療は、個々の歯牙の微妙な位置異常の是正と、咬合の緊密な確立を目的とします。
また、歯列不正のタイプによって、効果的に治療が進めれる時期というのがあります。セファロによる成長方向の予測や手指骨により成長のピーク等を利用して治療時期や保定期間などを決定します。
早期治療は、1期治療に相当します。顎の成長をコントロールできる、というのが最大の長所です。1期治療を行わず、永久歯列になってからだと、抜歯や外科をしなければしかたがないケースが増えます。
床装置で治療するか、固定式の装置を使用するかは、装置の特徴を理解していれば、全く問題はありません。ケースバイケースということです。
上顎臼歯部の後方移動に頻用されるGMDに代表されるほとんどの固定式装置は、固定源の確保の問題から、永久歯列になってからでないと使用できません。一方、床装置は成人症例には不向きな場合が多いです。要は、装置の特徴を熟知していることが一番大切です。
上顎前歯部の叢生が明らかなようですので、犬歯間幅径(左右犬歯間の幅)を拡げて前歯4本の並ぶスペースを確保してあげることは、今の時期とても重要なことです。
左上側切歯が裏側に生えそうとのことですが、その歯が上下逆の反対咬合になると、咬合干渉(下顎の前後左右への運動が制限される)の原因になり、顎偏位を引き起こすこともありえます。上下8前歯を前後、左右、上下的に正常な噛み合わせにすることは、とても大切なことです。前歯で噛めるようになります。上顎前突(出っ歯)の80%は前咬みが不十分なことにより、下顎骨が後方に位置してしまいます。さらに出っ歯になっていきます。
床装置の長所を活かしつつ、欠点は固定式装置で補うという手法が一番理にかなっている治療法です。
私なら即時治療を提案します。
小児矯正について男性 6~9歳 2005/08/05
- Q
- 8才の男子ですが、上の歯は、中切歯が永久歯で第3回のようになっていて、側切歯の片方が萌出、もう片方は、まだはえて来ません。下の歯4本は、永久歯で、第3回ほどでは、ないですが、少し重なり気味です。
上の側切歯のはえるスペースが狭いのも気になり、床矯正をしている歯科に相談に行きましたら、ゆくゆくは、上下の犬歯のはえるスペースも狭そうだからその後は奥歯も・・・・
結局、上下で40から50万で2年以上は、かかるでしょうといわれました。(具体的な費用や治療法は、くわしく検査してからとのことでした)
第3回や第28回についてなのですが、治療終了後のその後はどうだったのでしょうか。全部永久歯になるまでに治療はなかったですか。
第33回についてなのですが、チューイングブラシはどうですか? - A
- 乳幼児期の矯正治療の目標は、歯の生えるスペースの確保と、顎間関係や顎の大きさのアンバランスの是正の2つに集約されます。
お子さんの場合、文面から判断する限り、上下ともに歯の生えるスペースが足りない叢生(乱杭歯)という歯列不正と思われます。
スペース不足量によって治療法が変わってきますし、床装置の数もかわってきますので、当然費用もかわってしまいます。
側方、前方、後方の3方向への拡大のいずれか、または併用してスペースをつくります。特に、後方移動は、動きにくい奥歯を後ろへ動かしますので、時間がかかります。
第3回、28回の症例は、その後順次萌出予定の永久歯のスペースも確保していましたので、経過観察をしているだけで、新たな装置を装着といった処置はしていません。
スペース不足量の大きい症例の場合は、後方移動が必要ですので、時間がどうしてもかかります。お子さんの場合のスペース不足量がどの程度かわかりませんので何とも返答のしようがない、というのが正直なところです。
それから、上下の顎の関係、上下の顎の大きさがどうかによっても、治療法が変わってしまいます。もし、問題があるようなら、装置が余分に必要です。
第33回の症例についてですが、現在、咀嚼(咬む)訓練のためのグッズがいろいろ考案されています。チューイングブラシ、チューイング用ガム、チューブを咬む・・・。
咀嚼訓練は、早期(できれば就学前)ほど効果があります。第33回のような開咬の症例には特に有効です。悪習癖が原因の場合、上下的に歯牙が移動してしっかりかみ合うようになります。
8歳という年齢ですと、咀嚼訓練によって顎が大きくなるとは考えにくいです。咀嚼訓練による叢生の改善には、年齢的に少し遅いと思われます。
歯茎からの出血男性 5歳以下 2005/03/24
- Q
- 2歳の男の子ですが、先週熱が出て小児科でもらった薬を飲み初めると同時に歯茎がいつものピンク色より色が赤くなり、磨くと出血をするようになりました。本人も気になるようで、週末に歯医者に予約をしたのですが、心配なので意見を聞きたくメールをしました。
- A
- 「小児科で出された薬の影響で歯肉から出血する?」とのご質問ですが、どんな薬を処方されたのか不明ですし、診察していませんので明言はできませんが、副作用によるものとは考えにくい、というのが私の見解です。
一過性の発熱は、通常細菌かウイルスによる感染が原因の”炎症性疾患”によるものが大半ですので、抗生剤が処方されたのではないでしょうか?
小児の歯肉炎は、虫歯や歯列不正が原因でプラーク(歯垢)が常時沈着している場所に出血や発赤、腫脹等の症状が発現します。口臭がある場合もあります。
2才過ぎのお子さんですと、上下8本ずつくらい歯が生えた頃だと思いますが、一般的には歯磨きをとても嫌がる時期です。普段の手入れはできていたでしょうか?出血や発赤はなかったでしょうか?
たぶん発熱してからいろいろな症状が出たのでしたら、薬の影響というより感染により全身の免疫機能が低下しているためだと思います。
抵抗力が落ちているため、口腔内の細菌が活発に活動しやすい環境に一時的になっており、出血、発赤等の症状が出ているのだと思います。
妊婦さんは歯肉炎になりやすいです。同じ原因です。出血は気にせず、しっかり丁寧なブラッシングを継続してください。体が元に戻れば口腔内の症状も消失すると思います。
小児矯正について女性 6~9歳 2005/03/16
- Q
- 6歳の長女は乳歯の間に隙間がない閉鎖型歯列です。4ヶ月前下の前歯の奥から永久歯が2本斜めに生えてきた為、懸かりつけの歯科医で乳歯2本を抜きました。それでもスペースがたりなかったようで、乳側切歯も1本抜けてしまいました。
将来の歯並びが心配で先生のホームページを何度も見ながら知識を得、2件のうちの1件で精密検査を行いました。その結果永久歯はそれ程大きくないので、永久歯になって間引きする事はなく今から予防矯正を行うのがよく、その方法はリンガルアーチを使ってこれから生える6歳臼歯を2ミリ奥に移動させるとのことです。3、4ヶ月に1回調整に行き、装着期間は10歳から12歳の永久歯が生えそろうまでとのことです。
装着期間が長い事と、先生のホームページでみた拡大装置を使って顎を横に広げていく方法がベストだと感じるため、踏み切れずにいます。(長女の場合、拡大装置よりリンガルアーチのほうがよいということでしょうか?)
1件目の歯科医は今から矯正は必要ないとのことで歯科医によって方針も違い、使用する器具も違うのだろうかと考え、また違う歯科医を探してみおうかと考えています。
歯科医を探すにあたって何かありましたら教えてください。長女の場合どのような矯正方法があるか教えていただきたいのです。
- A
- 矯正治療の手法に関してのご質問ですが、正直言って、現在治療法が氾濫している実態があります。同じ患者さんが違う歯科医院へ行けば、違う提案が成される、というのは稀なことではありません。
それには幾つかの要因があります。
各歯科医院で行っている手法、手技のバリエーションの問題や、矯正治療に対するコンセプト、考え方の違いもあります。具体的に言いますと、同じ作用が期待できる装置がいくつもあります。各装置の特徴を熟知した上で使い分けるのが、治療上も患者さんにとっても一番いいはずなのですが、一つか二つの治療法で全ての症例を行おうとすると、無理があります。
私見ですが、いろいろな治療法を提案できる歯科医院は、スキルが高いといえるのではないでしょうか?
リンガルアーチは優れた固定式の装置です。特に小児期に頻用されます。成人でも、1~2本の歯牙の移動には便利な装置です。設計を工夫すれば、とても使いがってのいい装置なのですが、小学校の6年間装着し続けると、虫歯になる危険性が非常に高いです。
私は、小児の場合は、床装置のような可撤式装置を第一選択肢にしています。装着時間が短い、他人の目が気になる等の理由で治療が進まない場合は、固定式装置にしますが・・・。
逆に、床装置は、限られた方向にしか動かせませんので、メカニズムの問題で使用出来ず、4才から固定式の装置にする場合もあります。ただし、固定式装置は、1年以内の暫定的な使用にしています。
お子さんは、歯の生えるスペースが足りない”叢生”と呼ばれる歯列不正ですが、叢生の重症度によりスペースの獲得方法が違ってきます。
前方、側方、後方の3方向のいずれか、又は併用による歯牙の移動又は若干の顎の拡大を行います。
上下の咬合関係に問題があるとさらに複雑な治療方針を立てなければなりません。
申し訳ありませんが、診査していないので一般論としてしかお答えしようがありません。歯科医との相性というのがあると思います。よく話をしてみてください。ご自身の要望をしっかり伝えてください。質問もたくさんしてください。的確な返答が返ってくるかどうかです。
リンガルアーチや床装置以外にもいろんな拡大装置があります。そこの医院の症例を見せてもらったり、いろいろなデモ用の装置を置いているか、というのも目安になると思います。
はっきり言えることは、親御さんがおかしいと思われている場合、必ず問題が起きています。様子をみていて良くなることはありません。
最終的にはご自身で決めるしかないです。