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第565回 歯医者さんの麻酔について②

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浸潤麻酔について・・・

浸潤麻酔は、局所麻酔の一つで麻酔させたい部分の近い歯茎に麻酔薬を注入します。
歯科医院で1番多く使われている麻酔法で、虫歯治療、歯周病、抜歯にとさまざまな場合で使用されています。
「浸潤」麻酔と呼ぶのは、注入された麻酔薬が歯を支えている骨(歯槽骨)にしみ通り、
歯の神経に届いて効き目を発揮するからです。

歯槽骨の表面は、皮質骨といって硬いのですが、その内部は海綿骨と呼ばれる粗い軽石のような骨になっています。
注射して数分すると麻酔薬はここをしみ通って歯の神経へと到達し、2~3歯の範囲で効いてきます。

しかし、浸潤麻酔は歯槽骨の表面にある皮質骨がガッチリ厚い人は効きにくいということです。
骨が丈夫なことは歯の健康にとってとてもいいことですことですが、麻酔に限ってはしみ込みにくく、何本か麻酔薬を使わなければいけない場合もあります。

ピンと張った歯茎と骨の間に麻酔薬を注入するため、グッと注入したときに薬液による圧迫痛がでるため、
ゆっくり一定の速さで注入すると痛みが出にくくなります。

まれにですが、注射した箇所に口内炎ができることがありますが、数日で治ります。
 
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また、浸潤麻酔の中に歯根膜注射という方法があります。歯を包み込み歯と骨(歯槽骨)をつないでいる靭帯である歯根膜に麻酔薬を注入ししみ込ませます。
浸潤麻酔がなかなか効かないときに用いられる方法です。

麻酔薬のしみ込みを阻む組織がないため、注入すると歯根膜をつたって神経に届き、1~2歯にスッと効いてきます。

歯と骨をつなぐ歯根膜に針を刺して薬を流し込むため、麻酔がきれた後は、噛むと歯が浮くような感覚が1~2日ほど残ることがあります。
まれに、歯根膜の周囲が汚れていると針を刺した傷に細菌が入って炎症を起こすことがあります。
そのためにもお口の中は、清潔にしておきましょう。

次回は、伝達麻酔についてお話します。